Lyric

向かい風吹く　林の中を

息切らせ走る　君は白い狼

行くべき先も　戻るあても無く

雪の舞う中を　足跡が伸びていく

君は一人じゃない　君は一人じゃない

そう言ってくれた仲間もいつか

一人やがて　また一人と

永い　永い　眠りについた

オーオー

遠く遠く届くように

この声よ響け空に

里に花咲く　あたたかい朝に

風の向こうから　見知らぬ声を聞いた

水面を走れ　通り雨を抜け

草木舞う中を　足跡が伸びていく

ひらけた森の　声のもとには

君を恐れない　澄んだ目の少女がいた

君は一人なの　誰もいないの

そう聞かれた狼は

優しい目を見つめながら　答えられずそこにいた

それならまたここにおいで　木漏れ日が揺れていた

その言葉が風に舞うと　気づけばそこに誰もいない

オーオー

どこか森の中にいる

あの声をもう一度聞きたい

向かい風吹く　林の中を

息切らせ走る　君は白い狼

君はもう一人じゃない