染まりゆく空の色
陽はつるべ落とし
人は 肩落とし
出る杭の付喪神
あやつがついに葬られ今や
社に仕えるものは
どやつもこやつも歯車ばかり
口答えせず 身を擦り減らし
やれ働くのだ 社の為に
お天道さま沈んでゆけば
それを追うように気持ちも沈む
時が来たとて解放されず
誰が定めた この掟
心を殺し 愛想振りまき
やり過ごすのだ 己の為に
乗り気な者は果たして居るか
されど出る杭の様にはなれず
所詮我らは その他大勢と
嚙み合っていなければならぬ
個々の力は微々たるものよ
圧がかかれば ただの鉄屑
歯車の付喪神たち
今日は居残り厳禁よ
時が来れば いざゆかん
唯一「神様」で居られる場所へ
刻一刻と日の入り迫り
ポツリポツリと灯は点き始め
パタリパタリと人が途絶えれば
足を引きずり首を垂れて
歯車達はそぞろ歩く
週に一度の百鬼夜行よ
制度実施の名目
部下の慰労の為
されど実質迷惑
部下は疲労を溜め
癪に障るが仕方なし
酌をしなけりゃ首が飛ぶ
週の中程 一斉定時日
嫌々吞む酒 いと苦し
夕暮れ 時が来た
今宵も酉の刻の鐘が響く
- 作詞
日陰三〇
- 作曲
日陰三〇
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日陰三〇
作詞作曲歌演奏、鳴かず飛ばずの音楽屋こと日陰三〇による自作自演集。