虫喰い算大会のジャケット写真

歌詞

もくもく恋 (Ver.恥知らず)

日陰三〇

ヒノキの縁側 横切り

座敷に舞い落ちる

風は気まぐれ郵便屋

甘い香りは花便り

この部屋に入ると

恐いメに遭うよと

言われ続けて幾年月か

石打つ音もとうに忘れた

がしかし近頃 通い来る

物好き一人現れて

気付けば「まだか」と気もそぞろ

中庭の歌う声 鳥かあの娘か

「両手いっぱいのアイが欲しい

こぼれ落としそうなほど

ヒト並みのアイでは足りない

アイが欲しい もっと メいっぱい」

あなたに憧れ恋焦がれ

この屋敷訪ねて

抜足 差脚 忍逢い

破れた障子に手を伸ばす

部屋に居座る退屈を

軽やかに追い払う

すらりと長いその腕で

鳥も気付かぬその内に

あなたの視線を紡いで

機織した反物は

あなたの心の色模様

私にしか似合わない

あなたの心の糸で

縫い上げた振袖は

身丈四尺 裄丈二尺

私にしか着こなせない

恋はもくもく

まるで入道雲のように

湧きあがる勢い

とどまることを知らず

恋は盲目

まるで 嗚呼 何も見えない

もしもこの腕にも

目があれば

まるであなたを

抱いているかのよう

「両手いっぱいのアイが欲しい

こぼれ落としそうなほど

ヒト並みのアイでは足りない

アイが欲しい もっと メいっぱい」

朽ち果てた武家屋敷 通う度

かすめた 鳥の目 腐るほど

あなた ときめき 私 百々目鬼

ほら 愛でたし 目出たし

  • 作詞

    日陰三〇

  • 作曲

    日陰三〇

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作詞作曲歌演奏、鳴かず飛ばずの音楽屋こと日陰三〇による自作自演集。

アーティスト情報

日陰空想化成

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