花冷えや 人懐かしき
あの頃に連れてく風
肩を撫でた 振り返ると甦る香り
憧れや願いに近い
月並みな筋書きだけ
目を通して胸の奥に仕舞い込んだの
何度筆を取ったって心持は同じ
流れる時間は否応なしに背を押すのに
丁寧に包んでもらった言葉が仇となり
あなたがまだ隣にいる気がして
いつまでも
ただただ甘やかな季節を思い出して
醒めない心に嘘をつくように
夜に蓋をした
どこまでも飛ばされそうで
しがみついたその優しさは
春の陽射しに似た
儚い夢だった
放たれた台詞の端に見え隠れする意味まで
読み取ろうと褪せた過去を丸で囲ったの
時を跨いで流れる詩歌の拙さも巧さも
すべては泡沫の恋ならでは
たとえ散らない未来が咲くとしても
人は変わらず また刹那を歌うから
何よりも尊く大切な何かに気付けなくて
失った後にこぼれた涙が答えを薄めた
締め切った窓から心根が軋む音が聞こえて
急いで手を伸ばす
いつまでも
ただただ鮮やかな記憶を書き起こして
吉報がきっと朝には届くと
ひとり待ち侘びた
どこまでも飛ばされていいと思える程に
若さは激しく吹き荒れて
今でも 私は握ってた
- 作詞
Henrii
- 作曲
Henrii
月刊連歌 の“春はやて”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
春はやて
月刊連歌
- 2
えとせとら
月刊連歌
- 3
真紅
月刊連歌
- 4
グラスキャット
月刊連歌
- 5
verità
月刊連歌
- 6
コルク
月刊連歌
- 7
シチメンドウ
月刊連歌
- 8
心残
月刊連歌
- 9
リベラメ
月刊連歌
- 10
lithograph
月刊連歌
- 11
由無事
月刊連歌
- 12
沈める部屋
月刊連歌
- 13
硝子と熱帯魚
月刊連歌
アーティスト情報
月刊連歌
「耳で読む明朝体」をコンセプトにしたユニット、月刊連歌。 Henrii(Key/Gt)が紡ぐ文学性の高い日本語に、ジャンルレスな音楽で繊細な色付けを施し、ハスキーかつ情感的なボーカル、ハルア(Vo/Gt)が美しく華やかにに歌い上げる。
月刊連歌の他のリリース