

からだはいずれ大陸になるのだろうか
知らない場所に 呪われた火山が影を纏っているのだろうか
鏡に会いに行くのだろうか 鏡色の恋人に
どこまでもをめざした
金塊の降る夜に我慢できる保証もないのに
形而上の引力の渦に引き伸ばされた魂が 疲れ切った皮膚を棄てている
憔悴はよく燃えるのだろう 輝く水飴色に
いつまでもをめざした
花くちゃなぼくの顔が地動説に乗って消えていった
そうか。そりゃそうだ。
しかしぼくは何千年の朝焼けに食べられていた?
死がバーカウンターで苦笑いするなら上等だ
ぼくらはフーガする
血しぶく転倒のコメディを腿肉に被せる
何も問題ではない残響するからだ
未来はフーガする
抽象崇拝があまりにも安寧を吸うのだ
滑稽ではない滑稽がすべてだからだ
ぼくらは時々フーガする
隅を見る瞬間の静寂をちょっとつまんだ為
涙が馳走になり霞空になることを厭わない馬鹿者の群れ
ひとときを注いで盃を囲み、笑う数だけ揺れる話を落とす
ぼくはフーガする時々ゆらう
ゆらっておちて、さけんでささる、
うごいてとんで、とがってくちる、
ゆらゆらそれになる
- 作詞者
HammingEgg
- 作曲者
包丁ナイフカッターズ
- プロデューサー
包丁ナイフカッターズ
- ミキシングエンジニア
包丁ナイフカッターズ
- マスタリングエンジニア
包丁ナイフカッターズ
- ボーカル
ナースロボ_タイプt

包丁ナイフカッターズ の“ゆらうフーガ (feat. ナースロボ_タイプt)”を
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ゆらうフーガ (feat. ナースロボ_タイプt)
包丁ナイフカッターズ
包丁ナイフカッターズ、新作ポエトリーリーディング。
規則から一歩はみ出した音、解釈を拒む言葉。
ビートの粒子が、無重力の空間を漂いながら、詩と交差する。
耳で聴く抽象画、あるいは声のインスタレーション。
「意味」ではなく「在り方」に触れるための数分間。