アトピーのうたのジャケット写真

歌詞

今日僕は銀歯になった

スズキ サトシ

火葬されたら銀歯は残るらしい

骨のまにまにコロコロ転がる

感情は無い塊に

思い出は込めずに捨ててくれ

違和感を感じると思っているものほど

違和感を感じず

違和感を感じないと思っているものほど

違和感を感じる

どうやら世の中はそんな風にできてるらしい

今日僕は銀歯になった

乳歯すら遥かに超えて

すっかり汚れた大人になったことを

どう受け止めてみようか

火葬されたら金歯は売られるらしい

僕に入ったのが銀歯で良かった

金に目の眩んだ連中が

棺の中まで着いてくるのは勘弁してくれ

興味が無いものを無視しようとしてる時ほど

大事なものは過ぎ去っていき

興味があるものを手に入れようとしている時ほど

大事なものはやってこない

どうやら世の中はそんな風にできてるらしい

今日僕は銀歯になった

乳歯すら遥かに超えて

すっかり汚れた大人になったことを

どう受け止めてみようか

火葬されたら僕は消えるらしい

骨と銀が混ぜ合わさった棺が

僕の存在の唯一の物的証拠だが

厳かにせずに埋めといてくれ

生活の為に生きようとするほど

それは何も残さないことになり

生活の為に生きようとしないほど

それは何かを残すことになる

どうやら世の中はそんな風にできてるらしい

今日僕は銀歯になった

乳歯すら遥かに超えて

すっかり汚れた大人になったことを

どう受け止めてみようか

  • 作曲

    スズキサトシ

  • 作詞

    スズキサトシ

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スズキサトシ2ndアルバム『アトピーのうた』、制作期間9か月を経てついにリリースされた。

大半の楽曲が暗く陰鬱な雰囲気を纏っており、異様なほど厭世的な内容となっている。

さらに歌詞に注意を向けると「死・病気・火葬・仏壇」と言った言葉が散見され、前作のような明るくポップな側面を期待しているリスナーは拍子抜けを食らうかもしれない。

だが本作には以前には持ち得なかった、痛々しさを伴ったスズキサトシという一人の人間の悲痛な叫びが感じられる。

とくに表題曲である『アトピーのうた』は、彼の持病をテーマに据えた内容であり、おそらく世界で初めての「アトピー性皮膚炎」の歌だろう。

郷里の秋田弁を用いたものや、斬新な構成の楽曲も見受けられ、このような音楽的に挑戦する姿勢も存在することからも、本作は音楽家スズキサトシとしての一つの試金石となるのではないだろうか。

真っ暗な夜にこのアルバムに耳をすませば、我々は何か大事なことに気づくかもしれない。

アーティスト情報

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