アトピーのうたのジャケット写真

歌詞

羅生門に聞いて貰いたい話

スズキ サトシ

西暦2020年

思えば考えられないくらい

歴史は積み重なってきて

今日もその厚みを増していく

社会は大きく変わり続け

僕らの視界は瞬く間に変わってゆく

けれども人間はこれぽっちも変わらない

夕暮れ時のニュースを聞けば分かるだろう?

(違法労働)

ああ羅生門

人間はまだ

自分の都合の良い話ばかりするんだ

物事を変える為に生きる人がいる

物事を変えない為に叫ぶ人がいる

物事を変えないことが正しいのだとしたら

今も土の上に馬車が走っている

世界は大きく変わり続け

今日の国が明日にあるとは限らない

けれども人間はこれぽっちも変わらない

朝の新聞を読めば分かるだろう?

(事実隠蔽)

ああ羅生門

人間はまだ

物事を藪の中に隠そうとする

正しさを絶対的なものとする人がいる

間違いを絶対的なものとする人がいる

赤いものが本当に赤いのだとしたら

この世には人間だけしかいないのだろう

地球は大きく変わり続け

今日の海が明日には干上がってるかもしれない

けれども人間はこれぽっちも変わらない

インターネットを覗いてみれば分かるだろう?

(誹謗中傷)

ああ羅生門

人間はまだ

お面を被って堂々と話をする

ああ羅生門

人間をまだ

信じ続けて良いのでしょうか?

  • 作曲

    スズキサトシ

  • 作詞

    スズキサトシ

アトピーのうたのジャケット写真

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スズキサトシ2ndアルバム『アトピーのうた』、制作期間9か月を経てついにリリースされた。

大半の楽曲が暗く陰鬱な雰囲気を纏っており、異様なほど厭世的な内容となっている。

さらに歌詞に注意を向けると「死・病気・火葬・仏壇」と言った言葉が散見され、前作のような明るくポップな側面を期待しているリスナーは拍子抜けを食らうかもしれない。

だが本作には以前には持ち得なかった、痛々しさを伴ったスズキサトシという一人の人間の悲痛な叫びが感じられる。

とくに表題曲である『アトピーのうた』は、彼の持病をテーマに据えた内容であり、おそらく世界で初めての「アトピー性皮膚炎」の歌だろう。

郷里の秋田弁を用いたものや、斬新な構成の楽曲も見受けられ、このような音楽的に挑戦する姿勢も存在することからも、本作は音楽家スズキサトシとしての一つの試金石となるのではないだろうか。

真っ暗な夜にこのアルバムに耳をすませば、我々は何か大事なことに気づくかもしれない。

アーティスト情報

  • スズキ サトシ

    秋田県出身のソロミュージシャン。多数の楽器を自身で演奏するマルチプレイヤーである他、エンジニアリングまで自身で手掛けるDIYなスタンスで活動を行っている。制作活動に重きを置いて活動しており、20年12月に1stアルバム『季節を透いて見る旧時』・21年10月に2nd『アトピーのうた』をリリース。ポップでキャッチーなロックンロール曲を嚆矢として、近年は実験的要素を含んだ楽曲を発表するなど、音楽的思考に変化が見られつつある。

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