アトピーのうたのジャケット写真

歌詞

炎と老婆

スズキ サトシ

いつもと同じ土の匂いを嗅いで

あいつらとのドライブが今日も始まる

寂しくなる季節に炭をつついては

時間を擦り減らすのをただ肴にして

自分の不幸は望まないが

人の不幸を喜ぶ大人にはなりたくない

でも目に入って来たからにはしょうがないんだ

だって目の前は燃えている

老婆は炎を語り出す

痩せた田んぼのど真ん中で

いとも簡単にモノは消えることを

夜は知っているらしい

洋服一枚選ぶのにも

人の思惑を考えなきゃない世界さ

耳栓無しでは寝れない街に疲れた瞬間

真実は案外

自分が忘れようとしてるものの中に

あることに気づく

全て分かったフリをするやつほど

物事の本質なんて捉えてやしない

賢く立ち回っているフリをするやつほど

近づくようで離れている

自分だけが賢い人間だと思って

世間に耳を傾けない寂しい大人にはなりたくない

でも世間よりも遥かに超越したことを

彼女は何かを理解していたんだ

老婆は炎を語り出す

痩せた田んぼのど真ん中で

いとも簡単にモノは消えることを

夜は知っているらしい

  • 作曲

    スズキサトシ

  • 作詞

    スズキサトシ

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スズキサトシ2ndアルバム『アトピーのうた』、制作期間9か月を経てついにリリースされた。

大半の楽曲が暗く陰鬱な雰囲気を纏っており、異様なほど厭世的な内容となっている。

さらに歌詞に注意を向けると「死・病気・火葬・仏壇」と言った言葉が散見され、前作のような明るくポップな側面を期待しているリスナーは拍子抜けを食らうかもしれない。

だが本作には以前には持ち得なかった、痛々しさを伴ったスズキサトシという一人の人間の悲痛な叫びが感じられる。

とくに表題曲である『アトピーのうた』は、彼の持病をテーマに据えた内容であり、おそらく世界で初めての「アトピー性皮膚炎」の歌だろう。

郷里の秋田弁を用いたものや、斬新な構成の楽曲も見受けられ、このような音楽的に挑戦する姿勢も存在することからも、本作は音楽家スズキサトシとしての一つの試金石となるのではないだろうか。

真っ暗な夜にこのアルバムに耳をすませば、我々は何か大事なことに気づくかもしれない。

アーティスト情報

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