Lyric

僕は夜勤 君は夕勤

君に会えるそれだけで元気

シフト重なる少しの時間帯

それこそが僕のハッピータイム

特に今夜はクリスマス

イブにバイトでサミシマス？

キチンとチキンを揚げています

荒れています「リア充なんてクソ食らえ！」

他愛のないこの会話さえ

僕にとっては最高でした

愛しの君は二個下のパイセン

意気地なしだが言おうとした「愛してる」

僕の思いを邪魔するお客

この想いは積もるよ、ますます

みんなに見せる

そのスマイルを独り占めしたい

こんな近くに君がいても

触れることもできないまま

舞い落ちる粉雪にため息

吐いた僕をつねる

あぁ君といつかは

華やぐ街の中で寄り添う

なんて想像してたら

もう君は帰る時間だね

イブから日付がクリスマス

定時だ君がもう行ってしまう

「お疲れ」交わす挨拶

更衣室へ君は帰り支度

しばらくするとドアが開く

君は廃棄のケーキ持ってます

満面の笑みで「メリークリスマス」

ますます君を好きになります

「こんな夜中に

特に用事も何もないから

暇してるあんたの相手するわ」

なんて君が言うから

ニヤける顔をグッと堪えて

「別に」なんて応える

あぁ何をいってるんだ

こっそり揚げたチキン、君の分

不器用に渡して

言う君に「メリークリスマス！」

誰よりも幸せなクリスマスイブ

僕にとって幸せ運んでくれた

もう逃げやしない「君が大好きです」と言うよ

舞い落ちる粉雪が包んだ

銀色の世界に

あぁ朝陽が射すよ

終わりを告げる朝に始まる

二人のクリスマスさ

でも僕ら帰る時間だね