歌詞

少女の父は船乗り

鮪を追いかける遠洋漁業の船にいた

年に一度だけ　故郷に戻って

少女に土産話を持ち帰った

少女は夢を見ていた

魚の収穫や立ち寄った港の賑わい

飽きることのない宝のようなストーリー

少女は絵を描き始めた

話が尽きれば　父の帰りを待つ日々

空虚で　孤独な

そんな時には　空想を描いた

少女の心の支えだった

真っ白な絵日記の中で

父との思い出を夢見た

色鮮やかになった絵日記は

待つ日々の希望

少女はあの夏を　心待ちにしてた

久々の父との再会

父と約束をした

船に乗って　世界を旅する空想に耽った

真っ白な絵日記の中で

父との旅路を描いた

色鮮やかになった絵日記は

孤独な日々の希望に

なるはずだった

父親は海を愛した

子供たちは陸に置き去りにされた

架空の約束　信じられるはずもない

孤独　孤独　居場所がない

色褪せた玄関　扉が開くまで

ずっと　ずっと　待ち続けてる

真っ白な絵日記の中で

少女は夢を探した

真っさらな道　足跡ひとつ

新たなストーリーを生み出してゆく

グレーに染まった過去も塗り替える

そしてまた　少女は

待ち続ける