歌詞

一本目の木の下に少年が立っていた

鋭く光るナイフ片手に

それ持ってどうする気？

少年に僕は聞く

彼は震えながら答えた

今から父親を殺しに行くんだ

止めたって無駄だぜ

もう決めたんだ

当然僕は言う

殺しちゃいけないって

だが彼は聞く耳も持たず

この僕がやらなきゃ滅茶苦茶になっちゃうんだ

彼は僕と目を合わせ続けた

どうしてそう簡単に止めようとするの？

あんたには関係ないだろう

善い人ぶりやがって

僕は何も言わず立ち去った

二本目の木の下に少女が座っていた

お腹にはダイナマイト巻き付け

それ巻いてどうする気？

少女に僕は聞く

彼女は僕を見上げて答えた

これから奴らごと爆破してやるんだ

止めたって無駄だぜ

もう決めたんだ

当然僕は言う

死んだら意味ないだろう

だが彼女は聞く耳を持たず

生きてても意味はない

奴らに奪われたから

決意を込めた目をして続けた

私の命なんだよ？

好きなようにさせて

あんたには関係ないだろう

善い人ぶりやがって

僕は何も言えず立ち去った

三本目の木の下に兵隊が立っていた

黒々とした機関銃両手に

それ抱えてどうする気？

兵隊に僕は聞く

彼はおびえながら答えた

今から全然知らない他人を撃ちに行くんだ

止めたって無駄だぜ

もう決まったんだ

当然僕は言う

本当は嫌なんだろう？

だが彼は聞く耳を持たず

今更もうやめられない

家族を養うんだ

彼は手で顔を覆い続けた

やらなきゃいけないんだ

もう放っておいてよ

あんたには関係ないだろう

善い人ぶりやがって

僕は何も言わず立ち去った

四本目の木の下に

のっぺらぼうが立っていた

１メートルくらいのロープ片手に

それ持ってどうする気？

そいつに僕は聞く

奴は無表情でこう答えた

今からお前を殺してやるんだ

止めたって無駄だぜ

もう決めたんだ

当然僕は言う

そんなの冗談だろう？

だが奴は聞く耳を持たず

お前は罪を犯した

心当たりはあるだろう？

奴は近づきながら続けた

命乞いしたって無駄だぜ

お前ならわかるだろう

結局こっち側の問題なんだ

僕は何も言えず目を閉じた