差し出された傘のジャケット写真

歌詞

差し出された傘

福 水琴 - Fuku Mikoto -

肺の周りを立ち込める煙が

重たく広がって

同じ言葉が繰り返される

食いしばった歯を重ねて鳴らしながら

どうにかしようと

起き上がった深夜の水底

紙で切った指先の傷を

親指で撫でながら薄く息を吐く

薄っすら深い灰色の中で

静かに目線を上げながら

小さな世界を見渡している

ここは絶体絶命のベッドの上

横たわったままの身体を眺めている

わだかまった思考の動きを辿って

不確かさによろめいた心象の影

ぼやっと透けて取り込まれていく

このまま消えていくのだろう

そう言って見守っている

それは誰かの声だったかもしれない

目覚めたばかりの視界の淵に

絵の具が溶けて

少しずつ広がる虚勢の渦

足掻いてばたついた未来が弾けて

どうにかしようと

声を張った昼間時間

感覚の無い足裏の皮膚が

岩のように固くなり鈍く光っている

浮き上がれない光の層が

床に馴染んで響きながら

淀んだ世界を照らしている

ここは感覚麻痺のテーブルの下

忘れ去られた足首を掴んでいる

もやついた重い管を吐き出して

グラついて落とした決意の声

扉の向こうでざわついている

きっと何も変わらないのだろう

そう聞こえて立ち止まる

あれは誰かの過去だったかもしれない

通り過ぎた意識の跡

利用できると信じていた

自分のものだと主張して

両手を塞がれ

報いを受ける

これは意気消沈のノートの中

警告音が遠くで喉を刺している

微細な砂利を舌に乗せたまま

取り払えない不快を抱えている

閉じたカーテンをゆらめかせて

陽だまりが言い寄ってくる

きっと追い詰められて隠されて

立ちはだかる目前の壁

それはこの瞬間だったかもしれない

  • 作詞者

    福 水琴 - Fuku Mikoto -

  • 作曲者

    福 水琴 - Fuku Mikoto -

  • プロデューサー

    福 水琴 - Fuku Mikoto -

  • その他の楽器

    福 水琴 - Fuku Mikoto -

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    差し出された傘

    福 水琴 - Fuku Mikoto -

「差し出された傘」
深い低域と最小限の構成で進行する、
実験的アンビエント寄りのローファイJ-POP。

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