人魚の骨のジャケット写真

歌詞

海鳴りが聞こえる

貝と蜃気楼

冷めきったあの海が今もまだ

さざめいて肺の裏をくすぐる

僕がいないあの街はどうかな

さみしいくらいに綺麗だろうね

青く咲いて 裂いてちぎって

傷み 痛みを失くし

渇き 渇きゆくだけの

沈む 沈む夢に

浸る 浸る爪先に

刺さる 刺さる棘にも

気づけないまま

海鳴りが聞こえる

星になれない僕に耳打ちして

海鳴りが聞こえる

海鳴りが聞こえる

渇く喉に水を注いで

海鳴りが聞こえる

悪い夢をさまして

夜明けは潮風に追われて

錆びついた膝がまだ震える

きっと遠い 遠い街に

捨てた 捨てた半分は

深く 深く沈んだままで

白い 白い骨が

泡に 泡に変わるなら

僕を 僕をまだ覚えてる?

「海鳴りが聞こえる。

錆びた鉄塔が傾いて軋む音さえ、

紛うほど耳に馴染んで、

白い骨まで響くそれが、

鱗の一枚を剥がすあいだ、

まるで嘘のように途絶えて、

また剥がす。

自分が何者であったのか、

すっかり忘れてしまいたのだ」

誘い水を 水をこぼして

朽ちる 朽ちる身を剥がし

赤く 赤く透かして見せてよ

海鳴りが聞こえる

星になれない僕に耳打ちして

海鳴りが聞こえる

海鳴りが聞こえる

渇く喉に水を注いで

海鳴りが聞こえる

悪い夢をさまして

冷めきったあの海が今もまだ

さざめいて僕を呼んでいる

  • 作詞

    小宵

  • 作曲

    貝と蜃気楼

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アーティスト情報

  • 貝と蜃気楼

    耳を劈く轟音に物語性の高いリリックを乗せて鳴らすオルタナティヴ・ヘヴィ・ロックバンド。そのサウンドはスラッジコア、ブラックメタル、ハードコアパンク、シューゲイザー、USインディーなど様々な音が渾然一体となった唯一無二のものだ。メンバーは、小宵(Vo)、KYOTOU O-EⒶST SHIBUYⒶ(Gt)、ヨシキ(Gt)、MiNT(Ba)、634(Drs)の5人組。その内、小宵とKYOTOU O-EⒶST SHIBUYⒶの2名がVtuberという異色の構成だ。2022年4月に1st EP『人魚の骨』、同年10月に1st Album『七日目の街』をリリースし、また2022年5月にはおやすみホログラム主催のライブ「打奏驚蛇」に出演、同年12月にはレコ発ライブ「七日目のパレード」を主催するなど、ステージパフォーマンスにも力を入れており、破壊的な演奏が評価されている。最近ではASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文がホストのpodcast AVMTのVOL.36にて1st Album 所収「安息日」が週のプレイリストに選曲されるなど、その存在感はあらゆる音楽シーンにおいて日々いや増しつつあり、今後も決して目が離せない。

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