歌詞

イルミネーションが

駅前を少しだけ　綺麗にして

待ち合わせの時計は

私の鼓動より　早く進む

マフラーの中で

名前を何度も　練習して

会えただけで今日は

もう　特別みたいで

今日を逃したら

きっと　明日は

もっと　言えなくなる

「寒いね」って

それしか言えない私が

一番　もどかしい

クリスマス　冬の駅前

君の横顔が　近すぎて

好きって言葉は

改札より　遠いまま

クリスマス　雪の気配

手を伸ばせば　届くのに

勇気だけが　まだ

遅延しています

君はいつも通り

なんでもない顔で笑って

その優しさが

期待をさせるから　ずるい

友達のままでいい

そう思えたら楽なのに

特別になりたい気持ちが

コートの奥で　騒いでる

今日を逃したら

きっと　明日は

もっと　言えなくなる

終電の時間が

背中を押すみたいで

少し　怖くなる

クリスマス　冬の駅前

白い息が　邪魔をして

本音が全部

雪に　溶けていく

クリスマス　君の隣

この距離が　壊れたら

戻れないことくらい

わかってるのに

もし　今言えたら

景色は変わるのかな

それとも　何も変わらず

今日だけが　思い出になるのかな

溢れだすこの思いを

過保護すぎるくらい育んでしまった

クリスマス　冬の駅前

発車ベルが　鳴り響く

「またね」だけで

終わる勇気も　なくて

クリスマス　それでも

君を好きなままで

この想いが　雪になるまで

胸に　しまっておく

12月24日になって

街は　完成したみたい

誰かの幸せを

照らす光の中で

私は　カーテンを閉め

小さな音色で

音楽と涙を　流した

それで　十分だと

言い聞かせた

何度でも　言い聞かせた

改札を抜けて

振り返れなかった

言えなかった恋が

今夜も　静かに光る

メリークリスマス

声に出さずに

おひとりさまの夜が

静かに　ふりそそぐ