幾つもの声が重なって
潮騒のように鳴り響く
蝉の声はまるで僕だけを
責め立てるように喚いている
先に見える泥濘んだ道は
もう他人の足跡だらけ
自分のものはひとつもないよ
足掻いた分だけ沈んでいった
もう諦めてしまおうか
横になり僕は問いかける
そんな筈なんてないんだと
涙が一筋流れていた
何処に進むのか分からなくても
心が張り裂けそうになっても
風が吹くのを待っている
背中を押してくれる 風を待っている
花瓶の向日葵を見ながら
夢と現の狭間を揺蕩う
目を閉じれば秒針が響く
チャイムの音はまだ遠い
母さんからの置き手紙
不器用だけど確かな愛が
少し息苦しくも心地よい
そんな風に思える日がくる
春に産まれた希望だねと
言われた日々はすぐ側に
傍らに佇む八重桜
いつも見守ってくれていた
何処に進むのか分からなくても
心が張り裂けそうになっても
光が差すのを待っている
道が照らされるのを 待っている
「あなただけを見つめている」と
差し出された手 握り返して
笑顔を返せる日を 夢見て
歩き出してみるよ
足跡だらけの道でも
置いていかれる事怖くなって
明日に進めなくなっても
自分だけの八重の花
綺麗に咲きますように
何処に進むのか分からなくても
心が張り裂けそうになっても
風が吹くのを待っている
背中を押してくれる 風を待っている
- 作詞
シロくん
- 作曲
シロくん
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八重桜
便所の草
シロくんのソロ曲。
アニメーション『八重桜』主題歌。
アーティスト情報
便所の草
身体は大人、頭脳は子供 いまだ小学生 一目でザコとわかる宇都宮のゴミこと便所の草です
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