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古今和歌集に収められている壬生忠岑の歌からヒントをもらって作った歌です。
『ひさかたの 月の桂も秋はなほ もみぢすればや 照りまさるらむ』
「月の中にあるという桂の樹も、地上の樹々と同じように紅葉し、秋はいちだんと明るく照るのであろうか」
紅葉する樹々が生えているなら、きっと月にも花が咲くのだろう、そしてその花びらが宇宙を漂い地球に落ちてきて、海の波間をひらひらと舞うのだろうと。
僕にとって思い浮かべる海はいつも由比ヶ浜の海です。(僕が生まれたのは海から遥か数百キロ離れた長野県伊那市という山に囲まれた街で、由比ヶ浜とは縁もゆかりもないのだけど。)
週末になるとふと海にでも行きたいなと思ってよく由比ヶ浜に行きました。
そして海岸をなんということもなく歩いて、疲れてくると適当なところに座り、こ寿々で買ったわらび餅の袋を開ける。
決まってきな粉が風で舞って、運が悪いと服がきな粉まみれになる。
わらび餅を食べてぼーっと海を眺める。
暖かい季節は良いけれど、冬は海風が結構寒くて風邪をひきそうになる。
そんなひどい思いをしながらも飽きることもなく日が暮れるまで海を眺めるのです。
またそんな風にふらっと由比ヶ浜に行ける日までみなさんもどうか元気でいて下さい。
そして何かの合間にこの曲を聴いていただけると嬉しいです。