風にめくれる古いメニュー
グラスの氷が夢を鳴らす
あなたが残した白い帽子
砂の上で陽に透けている
潮の香り 胸をくすぐる
あの日と同じ風の匂い
午後4時のパラソルの下
二人の影がまだ笑ってる
夕暮れが色を変えていく
さよならも言えぬまま
ラジオから流れる古いメロディ
夏の終わりを告げる声
波打ち際の子どもたちが
未来みたいに眩しかった
指先に残る砂の温度
胸の奥に灯る記憶
午後4時のパラソルの下
風がページをめくっていく
あの夏の物語だけ
いまも心に生きている
時間はゆるやかに溶けて
波が足跡を消していく
「また会える」と言った声が
遠い空に揺れていた
サンダルの音が遠くなる
ひとりきりの浜辺の午後
グラスの水が光を受けて
涙よりもきれいだった
午後4時のパラソルの下
記憶の中で風が笑う
もう戻れないその場所へ
心だけが帰っていく
陽炎の中で聞こえた
あなたの名前が消えていく
- 作詞者
関野豊
- 作曲者
関野豊
- プロデューサー
明野星太郎とダークサイド
- ソングライター
関野豊
- その他の楽器
Lily A.
明野星太郎とダークサイド の“午後4時のパラソル (feat. Lily A.)”を
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- 1
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明野星太郎とダークサイド
- ⚫︎
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- 3
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- 13
ブルー・トワイライト (feat. Lily A.)
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- 14
風の肖像 (feat. Lily A.)
明野星太郎とダークサイド
明野星太郎が描く “時間と記憶の旅” をテーマにしたコンセプチュアル・ポップアルバム。
Lily A. の透明感あるヴォーカルが、風のように曲間をつなぎ、
14の楽曲がひとつの物語として流れていく。
都市の夜景、雨のアヴェニュー、海辺の午後──
それぞれの曲は、誰の心にもある「通り過ぎた瞬間」や「まだ言葉にならない想い」を
やわらかく照らし出す。
シティポップの洗練されたサウンドに、
フォークやボサノヴァ、ピアノバラードの優しさが溶け合い、
“懐かしさ”と“新しさ”が同居する現代のポエティック・ポップに仕上がった。
風に導かれるように、過去から未来へ。
『風の航路』は、聴く者それぞれの記憶と重なり、
静かな再生への道を照らす――そんなアルバムである。
