

ホームには
まだ誰もいなかった
自販機の灯りだけが
静かに残っている
夜は終わったはずなのに
朝とも呼べなかった
空は少しだけ
白くなり始めていた
始発前は
待つ時間じゃない
動き出す前の
気配の時間だった
遠くで踏切が鳴る
風が少し変わる
街はまだ眠っているのに
何かだけ動き始めていた
ベンチに座って
温かい缶コーヒーを持つ
湯気は消えるのに
手の温度だけ残っていた
始発前は
静かな時間だった
だけど
止まっている時間じゃなかった
見えないところで
朝は進んでいた
灯りは少しずつ消える
代わりに
空が明るくなる
余灯が終わり
新しい色が始まる
始発前は
夜の続きじゃなく
朝の予感だった
電車が入ってくる音がする
誰もいなかったホームに
少しずつ人が増えていく
それを見ながら
缶コーヒーを飲み切った
始発前は
何も始まっていないようで
一番最初に
始まっている時間だった
- 作詞者
YOHAKU
- 作曲者
YOHAKU
- プロデューサー
YOHAKU
- ラップ
YOHAKU

YOHAKU の“始発前”を
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