歌詞

あいつらと違い 俺は何も持ってなかった

持ってなかったからこそ ここまでやって来れた

もう今さら 何か持とうなんて 思っちゃいない

見せびらかすためだけの"おもちゃ"はいらない

ヘンリー・ソロのように森の中で

岸部露伴のように ものを描き続ける

ベートーヴェンのよう数える コーヒー豆

カントの散歩のよう Walking my way

持たざる者が持つ者たちを圧倒する

その沸き立つ力を俺らは「アート」と呼ぶ

それでも悲しみはやってくる 何度となく

ペンに涙が染み込む twelve o'clock

もう別に開く必要はなかった 1ページ目

なのに安定に中指 意思で示していく

久々のペンの重さ 息切れしてる

これ書き終えたら 死ぬのにちょうど良い日ですね

どこまで深く 人生に切り込めるか

グラン・ブルーに挑む マイヨール 息を止めるんだ

3.11 価値観を揺らした メルトダウン

何億持っていようが 死ぬんだよな エスコバル

見えぬ鎖 繋がれている 資本主義者

CMをスキップしてたら 昨日を繰り返す

ライフは too short また今日が過ぎ去る

俺は無価値だからこそ 人を救いたい

あんなことが起こるなんて 知っとけば

殴ってでも あの日のお前を引き止めたい

人の命ってやつは こうもちっぽけだ

繰り返してる 日々も ほんとは1度目なのに

小さな所作にこそ 魂があらわれる

イチローがバッドを置くようにそっと マイクを置く

良寛さんの筆使いのようにライムを踏む

懇切丁寧 それでいて いけいけ

頭下げ 生きてりゃ 人生 そのうち終わるくせ

当たり障りないことが歌えないのが悪い癖

グランマ・ゲイトウッドのよう 俺は歩き続ける

つまりトラビィスのように ある意味 狂ってる

命を賭して 抗議する フェイサ・リレサ

交差した腕を ミラーボールが照らしていた

ペンを握る以上は メンタリー全裸

執着や自我は結果消えていった

07から変わらず Hiphop バカ

小便 引っ掛けてやるよ 一般論なんか

海原に漕ぎ出して 目指す ヴィンランド・サガ

または太陽に焼かれちまう 醜いヨダカ？

わかっているのは 唯一 "わかっていない"ってこと

お前が死んだ理由を今も探してるところ

真っ直ぐな目で俺を見ていた あいつの子供

生きていく理由は いつも 生活の足元