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5年ぶりとなる6作目は、101Aの最高傑作となった。
たった3人で作り出しているとは思えない分厚く充実したサウンド・プロダクションは、3人の確かな演奏力と巧みなアレンジ、繊細で広がりのある空間構成力で、ドラマティックに聴かせる。マスタリングでヴェールが剥がれたようにクリアになった音像はより的確に彼らの音楽を伝える。
noahの儚いヴォーカルと、時にヘヴィに迫り、時にアンビエントに浮遊し、時に狂おしく鳴らされる耽美的なサウンドが寄り添いながら、ダークで陰鬱で幻惑的で多義的な世界観を見事に表現している。
自らの不安定で曖昧なアイデンティティに揺れながらも、確かに自分はここで踊っている、と彼らは歌う。美しく激しくメランコリックで劇的なサウンドに、その手応えはしっかり感じ取れるはずだ。 - 小野島大 -