Lyric

僕たちが息づくこの街は

散り、別れが共に居つく場所

関係ないさで気にとめず

若さに身心を委ねた

腸の底を受け入れあい

喰らい尽くして飽きることなく

この心が欲してるのは

終焉(おわり)のない愛、それだけと

満開の椿を見上げて

掌を強く握るのさ

紅と白二つ、咲く小道

今はただ、貴方が美しく

川風の中、微笑みあう

柊の別れ

昔々の言い伝えじゃ

悪しき罪人を見送る場所

愛しい者が泣いている

愛された日々も泣いている

我侭(あるがまま)を貫き通し

振り返れば徐々に跡が消え

罵り合いなど繰り返し

増えていったのは痕ばかり

疼く心に涙して

不慣れな膝元、頬寄せた

縛り付けられた首元が

息苦しさにやられている

賀茂川沿いから河原町

木屋町の中へ

僕たちが暮らしたこの街は

散り、別れが共に居つく場所

どうにかなるさのつよがりは

時の流れに零れ落ちた

5年という月日は長く

しかし短くも感じており

この心に残ったものは

貴方への感謝、それだけさ

紅と白、二つ散る小道

だけど今はホロリ寂しくて

綺麗に伸びた髪と緑に

永遠の別離

さらば振り向かず上ル道

静けさと小雪が美しく

積もって白く染め上げられた

柊の別れ