歌詞

「会いたい」って思ったときには

もう更新終わってた

その時間　私、ずっとリロードしてたよ

1秒でいいの

見てるだけでも

「見てるだけだよ」って

何度　自分に言い聞かせたっけ

私の「好き」は黙ってるしかないくせに

あなたの「笑顔」は拡散されていく

返信のない画面に

愛してるって打って

消して　また打って　やめた

“尊い”って言葉、便利だよね

好きだって言わずに済むから

本当はね、

誰より先に「名前で呼ばれたい」だけ

この感情に　値段はつかない

でも　認知されるために

積んだのは　私

ねぇ　この恋　加工してから出してる

透けたままの画面越しに “愛”をやってる

ほんとは何回も　送信しかけた

「好きです」って

でも、それって

迷惑なんでしょ？

「推しです」って　嘘だけ抱いて

今日も　泣き方 忘れてる

“会えない”って　何度も唱えて

それでも通知が　心臓に刺さる

「存在してくれてありがとう」って

ほんとは

「気づいて」って　言えないだけ

保存した日々に　あなたの笑顔

私の顔は　一枚もない

“推し活”ってラベルで隠した

依存と祈りと　少しの嘘

「推し」って言葉で　蓋してた

本当の自分は　息止めてる

もう限界って　気づいてる

ねぇ　この恋　匿名で燃やしてる

透けた画面に　“愛してる”投げてる

すり減った言葉で　誤魔化すたびに

誰にも見えない傷ができる

“好き”が音にならない

“推し”が嘘になって

名前を呼んでほしかっただけ

それだけだったのに

お願い、見つけないで

お願い、見つけてよ

この気持ちは

どっちにしても　“間違い”なんでしょ？

でもね、

それでもね、

あなただけだった

って言いたいだけだった

ねぇ　この恋　名前も持たないまま

更新されない光の奥で　溺れていくよ

“推し”って言葉で　蓋してたけど

本当は　あなたがすべてだった

“好き”が音にならない

あなたの世界じゃ

私はただの通りすがり

それでも愛してた