Lyric

息が凍る　闇の中で

奴の瞳　嗤（わら）っている

震える手に　刃を握り

最後の時を　探している

闇夜に降り　注ぐ雪

花は静かに　咲き誇る

凛と強く　優雅なまま

悲しみさえも　受け止めて

届かぬ刃

希望は影に　消えてゆく

血の雨が　頬を濡らし

散る花びら　朱に染まる

道端の花　凍り付き

触れた瞬間　砕け散る

世界ごと　氷に呑まれ

意識は深く　沈みゆく

もう一太刀

悪夢を断ち切るため

この頸（くび）へと　狙い定め

乱れ咲く　花は舞う

凍てつく世界に咲く

狂気の血の蓮華

月の光さえ　跳ね返し

闇の中　花は散る

光も希望も　凍てついて

白い世界に　鬼が舞う

崩れ落ちる　その刹那

夜明けの息は　白く消える

凍てつく世界に咲く

狂気の血の蓮華

氷の花は　そこで静かに

ただ悲しく　光を放つ