Oort no Kumo Front Cover

Lyric

Oort no Kumo

Jun Maeda, yanaginagi

F-2機が雲を裂いて夏をどこか遠くの土地へ運んでしまう

ファンの埃も綺麗に落とし未来へ送る

きみのために出来ることは何?

死ぬこと以外ならなんでもするよ

朝には歯磨き粉ぼたぼた垂らして磨くきみが

夜には安物のイヤホンでしゃりしゃりとロックを楽しむきみが

居るだけでもう充分すぎた

何かなくしそうで不安だ

どうか何かを差し出させて

月を目指し旅立った日 火星探査成功した日

いつかオールトの雲も見つけ外を知るだろう それが暮らしさ

きみと出会いぼくは少しだけポジティブになった

投票日も忘れない

春にはずるずると鼻をかみ季節呪うきみが

夏にはしゃくしゃくと頭痛と格闘しながらかき氷食べるきみが

感情なんて凍りついた

そう思っていたぼくなのに

きみと居るとどきどきだらけ

あの頃のぼくだ

まるで少年だ

あだ名をつけられ嫌で逃げ出した

あの頃のぼくが今に叫んでる

もしもそんな相手がそばに居たら壊れたりしないと

朝にはうとうととリモコン持って出かけるきみが

夜には野良猫を減らすニュースではらはら涙を零すきみが

いつまでもそんなきみで居て

感じたこと全部教えて

その目で観測する世界

それがオールトの雲

秋にはぱりぱりと子供のように枯れ葉を踏むきみが

冬には眠りに就くすべての命をしんしんと弔うきみが

ぼくも隣で神に祈る

このひとだけは奪わないで

せめて次の季節を見せて

きらきらと輝く未来を

ジーパンじゃぶじゃぶ洗い

Tシャツぱんぱんと干し

光はさんさんと射し

巡る巡るめくるめく彩りを変えて

やがて指もかじかみ夢のまにまに

ぼたぼたと

しゃりしゃりと

うとうとと

はらはらと

ぱりぱりと

しんしんと

この世界を閉ざした

今もひとり宇宙を覗き込んだまま

  • Lyricist

    Jun Maeda

  • Composer

    Jun Maeda

  • Mastering Engineer

    Shinji Orito

  • Vocals

    yanaginagi

Oort no Kumo Front Cover

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