

始まりは たったひとつ
机の角にぶつけたような
いつもなら笑って終わるはずの
小さな痛みだった
片方だけ残ったイヤホン
冷めきったままのコーヒー
「また明日」って言えた昨日が
急に遠くなっていく
返事を待つ時計の針だけ
律儀に今日を片付けて
部屋の明かりを消したって
頭の中だけ朝にならない
言葉を選ぶたび
本当の声から遠ざかる
謝れば謝るほど
君の顔が見えなくなる
いつまで温度のない文字に
感情を詰め込み続ければ良いんだ
触れれば分かるはずの震えまで
四角い画面じゃ伝わらない
怒ってたっていい
泣いてたっていい
答えなんてなくたってよかった
ただ一度 声を聴けたなら
壊れた場所を二人で見れたのに
「さよなら」さえ聞いてないまま
僕らは終わってしまった
履かれなくなった靴みたいに
予定だけ玄関に残ってる
行こうと言ってた場所の名前を
消す理由も見つからない
昔なら何でもない夜に
何時間でも話していたのに
今じゃ一行送るだけで
何度も消して また書き直す
通知のないスマートフォンを
伏せても 裏返しても同じで
君がいない静けさだけ
妙に生活に馴染んでいく
「考える時間がほしい」
その言葉を信じて待った
だけど待つってことは
どこまで行けば終わるんだ
いつまで温度のない文字に
感情を詰め込み続ければ良いんだ
「大丈夫」も「ごめん」も「好き」さえも
文字にした途端 別人みたいだ
正しくなくていい
綺麗じゃなくていい
途中で黙ってても良かった
ただ一度 声を聴けたなら
君の沈黙さえ答えにできたのに
閉じたドアの向こう側へ
僕だけまだ話しかけてる
あの日ひとつ
ぶつからなければなんて
今さら考えたって
昨日は巻き戻らない
でも壊れた理由より
壊れたあとが悲しかった
喧嘩したことじゃない
傷つけたことでもない
二人のことだったはずなのに
最後だけ 一人で決まったこと
それが今でも
どうしても
飲み込めない
声なら
声なら
たった一言でもよかった
名前を呼んでくれるだけで
まだここにいるって
分かったのに
いつまで温度のない文字に
感情を詰め込み続ければ良いんだ
何千文字書き連ねたって
一秒の吐息にも敵わない
好きだったんだ
だから話したかった
戻れるなんて決めつけてたんじゃない
終わるなら 終わるその瞬間を
せめて二人で迎えたかった
「逢いたい」より
「戻りたい」より
最後まで言えなかった言葉は
ただ
話したかった
朝になれば消えるはずだった
画面の光だけがまだ残ってる
始まりは たったひとつ
終わりは ひとつじゃなかった
- 作詞者
OKARI
- 作曲者
OKARI
- プロデューサー
OKARI
- ギター
OKARI
- ベースギター
OKARI
- ドラム
OKARI
- キーボード
OKARI
- シンセサイザー
OKARI
- ピアノ
OKARI

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