リリース日: 2022/03/10
※ 試聴は反映までに時間がかかる場合があります。
※ 著作権管理事業者等が管理する楽曲は試聴できません。
2010年代中盤から活動を開始し、年を経るごとにスキル/人気ともに着実なステップアップを実現してきたSANTAWORLDVIEW。同業者からの評価が高いことは近年のフィーチャリング・ディスコグラフィのヴォリュームを見れば分かるし、自身のディスコグラフィを見ても彼自身が多作家だということが明らかだ。「いつもやること同じ/仲間達と集まり(中略)スタジオ籠り呑む森/ヤバイ曲を出すのみ(“REQUIEM”)」と、自身もラップする通り、“生活”と“制作”がシームレスなものとして完全に根付いている、日本のヒップホップ現行世代に特徴的なライフスタイルを実践してきた結果が、彼の客演/楽曲の多さと評判に表われている。
2020年に1stアルバム「Sinterklass」をリリースして以降、ノンストップに活動を展開してきたSANTAだが、次の展開に向かうべく彼が決断したのが、現在最もホットなレーベルのひとつであるONEPERCENTとの契約だ。彼の盟友であるLeon Fanourakisも所属する同レーベルからのバックアップも獲得し、更に勢いに乗る中、満を持して2ndアルバム「I'M THE ONE」がリリースされる。
ブームバップからエモTRAPまで、SANTAWORLDVIEWがこれまで自身のラップを乗せてきたビートのタイプはかなり幅広い。そして、そういった多彩なビート群に振り回されることなく、自身のスタイルを保ったまま乗りこなす柔軟なスキルが彼にはある。今作「I'M THE ONE」は、全曲を気鋭のプロデューサー:Koshyが手掛けていて、TRAPを軸にしているという意味では統一感は感じられるものの、各曲のサウンドの振り幅は広い。そんなビートのキャンバス上に、近年積極的に取り入れているオートチューン・フロウやサイケデリックなアプローチ、元来の持ち味であるトリックスター的なユーモア性やナンセンスなビッチネタ、そして時にシリアスなトピックなど、ラップ/リリックという絵具を使い描いていく。ともすればまとまりきらずに散らかってしまいそうな各要素だが、リスナーは彼のラップ・テクニックにより不思議と納得させられながら聴き進んでいる自分に気づくことだろう。
ONEPERCENTに加入し、まずは挨拶代わりの「I'M THE ONE」を完成させたSANTAWORLDVIEW。だが、これまでの彼の活発さを考えると、このアルバム一発でしばらく鳴りを潜めるとは到底思えない。更に活き活きとラップに向き合い続けていくであろう彼の今後に期待だ。
伊藤雄介(音楽ライター/プロデューサー)
SANTAWORLDVIEW(サンタワールドビュー) 横浜を拠点に活動するラッパー。2015年、Leon Fanourakisとの出会いをきっかけにラップを始める。MCバトルへの積極的な参加を経て、2018年にSoundCloudで1st EP『7つの題材』、続けて2nd EP『WORLDVIEW』を発表。 2019年、次世代ラッパー発掘オーディション番組「ラップスタア誕生」シーズン2に出演し、ファイナルステージまで進出。個性的なキャラクターと独自のスタイルで注目を集める。同年3月リリースの3rd EP『What just happened?』を機にシーンでの存在感を強め、収録曲「Pink juice」がクラブシーンを中心にヒット。さらに、Leon Fanourakisの楽曲「BOUNCE」への客演参加を契機に一気にブレイクを果たす。 音楽活動にとどまらず、ストリートアパレルブランドXLARGEのサマーコレクションモデルや、ファッション誌『NYLON JAPAN』への出演など、ファッションアイコンとしても注目を集める。 2020年1月には1stアルバム『Sinterklass』をリリース。トラップからブーンバップまで幅広いビートを乗りこなし、柔軟なフローと独創的なリリックで高い評価を獲得。同年は年間10曲以上の客演に参加し、シーン内での存在感をさらに拡大。 10月には4th EP『IKIGAI』、続けてシングル「Hannibal Lecter」を発表。 2021年6月には5th EP『IKIGAI 2』をリリース。オートチューンを取り入れたメロディアスな楽曲にも挑戦し、音楽性の幅をさらに広げる。8月にはDJ BULLSETとのコラボEP『IN THE NEIGHBORHOOD』を発表。 同年12月、ヒップホップレーベルONEPERCENTと契約し、クリスマスにシングル「REQUIEM」をリリース。2022年には2ndアルバム『I’M THE ONE』を引っ提げ、自身初となるクラブツアーを開催し、渋谷CLUB HARLEMでツアーファイナルを迎えた。 2023年にはLeon Fanourakis、プロデューサーXanseiとの共作『XEONWORLDVIEW』および『XEONWORLDVIEW DELUXE』をリリース。渋谷Spotify O-EASTで開催されたワンマンライブ『XEONWORLDVIEW SPACE TRIP 2023』はソールドアウトとなり、大きな成功を収める。 2024年には3rdアルバム『NICE TO KNEE YOU』をリリース。9月に渋谷WWW Xで開催されたワンマンライブ『NICE TO KNEE YOU SHOW 2024』では、初のバンドセットによるパフォーマンスを披露し、表現の幅をさらに拡張。そのライブ音源も配信リリースされた。 2025年にはセルフプロデュースによるシングル「Elegant Life」を発表し、DJ Yas「Be Yourself」にもフィーチャリング参加。2026年にはシングル「せっせ feat. eyden」、「What Just Happened!? II」や「Go Outside! feat. Bonbero」をリリースするなど、精力的な活動を続けている。
1%