27年前の私に送る秋田の詩たち。のジャケット写真

歌詞

月曜日の雪を知っている

鈴木 諭

6時半のアラーム

起きたくないから粘って

6時45分に起きる

凍りついた小さな窓

今日も顔を出してるだけで

寒さで皮膚が痛い

毎日のように豪雪だ

腰まである雪をかき払い

何とか車を出してゆく

ああ憂鬱だ

ああ憂鬱だ

このトンネルを潜るのは

この坂道を下るのは

すれ違う仕事を終えた除雪機

これから一服のコーヒーと煙草を吸うのだろう

会社に着いた

嫌な上司はいつも朝が早い

氷点下で自動ドアがまた固まっている

熱いお湯をかけてなんとかこじ開けるのが毎朝の仕事

そうして、一日が始まる

いつ消えても構わない

一日が始まる

僕は月曜日の雪を知っている

降り止まない雪を知っている

昼休みがやって来た

1秒足りともいたくない

この空間を抜け出して

ドライブインへ同僚とゆく

永遠と続く憂さばらしの話

気付けばチャーハンが冷めている

飲み干した水をもう一杯だけついで

憂鬱へと戻ってゆく

退屈と作り笑いの午後を終えて

残業の夜がやって来る

山崎まさよしの歌が

きりたんぽFMから

毎日流れ出す

彼は何も悪く無いのだが

今でも彼の歌を聴くと

嫌な記憶が溢れ出してくる

だから聴きたくない

山崎まさよしだけは聴きたくない

深夜0時。雪でいやに明るい夜

ぶ厚いコートを着込んで

ゆっくりと車を走らせる

閉店したスーパーの街灯が青白く光って

今日の終わりと明日の始まりを告げている

僕は月曜日の雪を知っている

降り止まない雪を知っている

僕は月曜日の雪の重さを知っている

月曜日の雪の冷たさを知っている

月曜日の雪の痛さを知っている

  • 作詞

    鈴木 諭

  • 作曲

    鈴木 諭

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アーティスト情報

哥処 墨林庵

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