27年前の私に送る秋田の詩たち。のジャケット写真

歌詞

たった一つだけの記憶

鈴木 諭

骨拾う

人にしたしき

すみれかな

或る夏の終わり

蕪村の俳句を読んで

思い出す古い記憶

たった一つだけの

おじいちゃんの記憶

八竜の火葬場

慟哭する叔母さん

横たわるおじいちゃんの寝顔

真っ赤な炎がガラスの向こう

小さな手でトングを持って

白くなったおじいちゃんを拾った

或る夏の終わり

蕪村の俳句を読んで

思い出す古い記憶

たった一つだけの

ひいおばあちゃんの記憶

八竜の老人ホーム

預けられたひいおばあちゃん

ここは嫌だともがきだし

職員に取り押さえられ

必死に何かを叫んでいた

それからほどなく

ひいおばあちゃんも亡くなった

たった一つだけの記憶

たった一つだけの記憶

  • 作詞

    鈴木 諭

  • 作曲

    鈴木 諭

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アーティスト情報

哥処 墨林庵

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