歌詞

透き通っていく 風を追い求め

ひらりひらりと　落つ花びら

無数を分け断つ　閃光の音を

朧月夜が消してゆく

春の陽炎が　青嵐を呼びよせる

心を閉ざし　己を研いで

刃にのせ斬り裂いていく

見えざるモノも　映す十六夜(いざよい)に

全てを滅ぼす一太刀

聲(こえ)も情(じょう)も怨(えん)も色(しき)も

無に帰(き)す　刹那の灯(ひ)

夜に煌く瞳に　紅の笑み宿す

炎、海、影、星よ　もっともっと血に染まれ

魅いられし　生(せい)を翔(か)けろ

我(が)を感じさせぬ動作　美と剛の狭間で

黄昏まで刀を振るう

空気が冷え音、無くなり　思考を燃えさせてく

夜が近づいた　宴の始まりだ

桐一葉(きりひとは)流れ

十五夜が示す時

恐れを知らぬ　獣が二人

刀剣を交え　響き奏でる

死闘の愉悦　快楽に溺れる

止まらない　至高の剣技

善しも悪しも愛も優も

無に帰す　刹那の灯

夜(よ)が明けようとも　紅の笑み宿す

闇の中、誘おうと　黒き衝動、振り払え

ただ、この身は　生を賭ける

どれだけ振るっただろう

どれだけ薙いだだろう

終わり見えぬ天(そら)　ただ見下ろしてりゃいい

片目を失おうと

片腕を失おうと

迅く行くぞ

聲も情も怨も色も

無に帰す　刹那の灯

夜に煌く瞳に　紅の笑み宿す

炎、海、影、星よ　もっともっと血に染まれ

魅いられし　生を翔けろ