

湿度を孕んだ夜の空気
遠くの犬の吠える声だけが
やけに鮮やかに響いてた
チェンマイ郊外 木造りのゲストハウス
エアコンもない部屋 木製のベッドに蚊帳
天井で古びた扇風機が
唸りながら ゆっくり回ってる
最初はどこか落ち着かなくて
不安さえ少しよぎった
都会の快適さに慣れた身体は
何もない空間に戸惑うばかりだった
でも電気を消して 目を閉じたら
胸の奥で何かがふっと灯った
それはもう何年も感じてない
遥か昔のタイムレスなFeel
初めてなのに知ってる そんな不思議な感覚が
静かに波のように寄せてきた
聴こえてくるのは 風に揺れるヤシの葉のざわめきと
どこかの家から微かに漏れるラジオの音
それはまるで 子供の頃の夏休み 祖母の家で聴いた音
体験したことないのに 確かにそうだと心が言うんだ
タイの田舎町で嗅いだ土の匂い 屋台の炭火 汗ばんだ肌を撫でる風
どれも初めてなのに なぜか懐かしいのはどうして
きっと記憶の奥底に沈んでた感情の欠片が浮かび上がる
言葉にしようとすれば逃げてしまうような 掴めないシルエット
便利さもスピードも全部手放して やっと見えてくるものがある
風で乾かしたシャツ ぬるい水で顔を洗う
そんなシンプルな日々が 旅という時間を深く濃くするんだ
気づけば旅の懐かしさは外にあるんじゃなく
自分の中の扉を開けるキーなんだと分かった
だから電気を消して 目を閉じる
胸の奥で何かがふっと灯った
それはもう何年も感じてない
遥か昔のタイムレスなFeel
初めてなのに知ってる そんな不思議な感覚が
静かに波のように寄せてきた
扇風機の風に包まれながら眠りにつく
確かにタイにいたのに あの頃の日本の夏にもいた
旅は身体の移動だけじゃない 自分の中を巡るReflection
あの夜のこと 今でも鮮明に覚えている
- 作詞者
OTONARI
- 作曲者
OTONARI
- プロデューサー
OTONARI
- ボーカル
OTONARI

OTONARI の“自分の中の景色”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
鏡の中の敵
OTONARI
- 2
ページをめるく音
OTONARI
- 3
My Own Pace
OTONARI
- 4
土にまみれた種
OTONARI
- ⚫︎
自分の中の景色
OTONARI
- 6
誰も読めない地図
OTONARI
- 7
夜明け前の問いかけ
OTONARI
- 8
逆境エンターテイメント
OTONARI
- 9
Starting Point
OTONARI
- 10
My Little Happiness
OTONARI
あなたの日常に寄り添う、OTONARIの音。
都会の夜を映すMelancholic Trap、心に響くEmotive Rap。hip-hop soulの温もりと、内省的ながらも希望を灯すリリックが、あなたのInner Flame(内なる炎)を揺さぶる。
孤独と向き合い、自分だけの道を探すあなたへ。OTONARIの音楽が、そっと隣で力をくれる。