

灯台の光は
まだ見えていた
振り返れば
街の灯りも残っていた
その間に
岬があった
風は強くなかった
波も穏やかだった
何かが起きるような
景色じゃなかった
ただ
ここまで来たんだと思った
遠くへ行きたかったわけじゃない
何かを見つけたかったわけでもない
歩いていたら
ここにいた
群青だった空も
遠雷の夜も
残香の残る部屋も
振り返れば
同じ時間の中にあった
潮目は変わった
踊場で立ち止まった
方角を決めた
背中を見失わなかった
灯台の光も
まだそこにあった
全部
消えていなかった
海は広かった
だけど
不思議と遠く感じなかった
届かないものより
ここにあるものを
見ていたかった
夜明け前の空は
色を持たないまま
少しずつ明るくなる
何かが終わる時は
静かだ
何かが始まる時も
静かだ
岬は
終点じゃなかった
振り返るための場所でも
なかった
ここまで来たことを
知るための場所だった
灯台の光が
少しずつ薄くなる
朝が来る
海も
街も
昨日と同じまま
それでも
違う景色に見えた
岬は
海へ突き出た場所じゃなく
歩いてきた時間が
海に触れる場所だった
風が吹く
波が返す
そして
また歩き出せる気がした
- 作詞者
YOHAKU
- 作曲者
YOHAKU
- プロデューサー
YOHAKU
- ラップ
YOHAKU

YOHAKU の“岬”を
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