

風が優しく 袖を撫でる夜
ふと香るのは 路地の金木犀
今年もまた 色づく街路樹
君と歩く帰り道
空、見上げると まんまるの月
虫の声が 心地よく響く
この季節は どうしてこんなに
胸の奥があたたかい
長い夜に 灯る言葉たち
湯気の向こう 笑う横顔
屋台の隅で 焼き芋分け合う
その甘さが 沁みてゆく
夏の名残りを そっと見送り
冬の足音 聴こえてくる
めぐる四季に 包まれながら
今という時を抱きしめる
セーターの色が街に増えて
コンビニには 月見団子
誰かが描いた風景画のように
なぜか少し 懐かしい
ほんの少しだけ 切ないのは
この季節が短いから?
それともただ 過ごす時間が
愛おしいからなのかな
長い夜に 染まる影法師
君の隣 歩く帰り道
静かな空に 星がこぼれて
夢のような 香りがする
ひとつの季節 終わるたびに
「ありがとう」を言いたくなる
めぐる日々が 戻れぬことも
きっと だからこそ美しい
金木犀が 散る頃には
この時も 思い出になる
長い夜を 君と越えてく
また巡る 季節の中で
- Lyricist
SANDS.inc
- Composer
SANDS.inc
- Producer
SANDS.inc
- Graphic Design
SANDS.inc
- Vocals
Tororo

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long night
Tororo