微熱少女のジャケット写真

歌詞

微熱少女

Mistoria

三十七度と二分

病気じゃないなら なんなんでしょう

午後二時 カーテン越し

太陽だけが近すぎる

冷えたコップの水滴を

指でなぞって海にした

時計はちゃんと進むのに

秒針だけが息を切らす

微熱

微熱

名前のない熱がある

泣くほどじゃない

恋でもない

だけど平熱には

戻れない

保健室まであと五歩

途中で全部どうでもよくて

階段二段飛ばしたら

心臓だけ先に着いた

廊下の窓から見えた雲

誰かの肺みたいに膨らんで

「雨になるよ」と言った君

天気予報より信用した

三十七度の世界では

青信号さえ少し赤い

触れた手のひら 冷たくて

私の熱だけ浮いている

治してほしいわけじゃない

理由を知りたいわけでもない

このまま少し

熱を持ったまま

今日をぼんやり

見ていたい

夕方 アスファルトには

昼間の熱が残ってる

猫だけそこを避けて歩いて

私だけ踏んで帰ってる

知らない曲を口ずさみ

歌詞を勝手に間違えた

正しい言葉に直すより

今日はそのまま歌いたい

もしも明日の朝になって

三十六度に戻ったら

信号はただの信号で

雲はただの水蒸気で

君の言葉も

ただの言葉に

戻ってしまうのかな

三十七度の世界では

月が昨日より少し近い

触れた手のひら 冷たくて

私の輪郭だけ熱を持つ

治らなくても構わない

理由なんてなくてもいい

平熱だった昨日より

少しだけ世界が綺麗だから

今夜くらいは

このままで

病気じゃないなら

たぶんこれは

私です

  • 作詞者

    ロキ@低めの猫

  • 作曲者

    ロキ@低めの猫

  • プロデューサー

    ロキ@低めの猫

  • プログラミング

    ロキ@低めの猫

微熱少女のジャケット写真

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    微熱少女

    Mistoria

三十七度と二分。
病気と呼ぶには少し足りなくて、平熱と呼ぶには少し高い。

夏の午後、カーテン越しの光、保健室までの廊下、冷たい手のひら。
いつもと同じはずの景色が、微熱のせいでほんの少しだけ違って見える。

「微熱少女」は、名前のつかない感情と曖昧な体温を描いた、ゆったりとしたボカロ風オルタナティブロック。
少し眠そうでダウナーなHalluの歌声とともに、現実と夢の境目を漂う一曲です。

アーティスト情報

  • Mistoria

    幻想系AIロックバンド「Mistoria|ミストリア」 Vo&Gt ハル / Ba ノア / Dr ルカ / Key ウノ AIと人間の感情をテーマに、音楽 × 物語 × テクノロジーを融合させたオリジナル楽曲を制作。 ロックを軸に、エレクトロ、ポップ、Lo-fi、ヒップホップなどジャンルを横断したサウンドで、 物語性のある歌詞と幻想的な映像表現を届ける。 代表曲には「機内モード、まだ解除できない。」「OS、君。」「システムエラーに花束を」などがあり、 YouTubeやSNSでのMV展開を中心に、音楽とストーリーテリングの新しい形を探求している。 関連キーワード:AIバンド, ガールズバンド, ロックバンド, エモーショナルロック, 日本のインディーズバンド, オリジナルMV

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