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背景の一部に溶け込むBGMに特化したジャズピアノコンピレーション
よく使う形容詞に「空気のような存在」という言葉がある。これは、文字通り空気のように場に違和感なくすんなり溶け込んでいることを意味する。こと音楽に関していうと、BGMの存在がこれにあたる。BGMとは「back ground music」の略語で、直訳すると「背景の音楽」となる。つまり、背景の一部になって空気と同化しているという意味だ。今作『Jazz Piano for the Background』は、まさにそのような音楽ばかりが集まった作品で、良い意味でクセがまったくない曲だけが収録されている。目立った展開やキャッチーなメロディはなく、そこにあるのは空気のような音符のみ。こういう「空気」を作ることができるのも、プロのピアニストの仕事なのだ。
Relaxing Jazz Records