Lyric

嗚呼、散々だったなあ　君との日々は散々だったなあ

何も手につかなかったなあ 君を思うあまりに

「ねえ、わたし、結婚したのよ。おめでとうって言ってくれる？」

「もしもし？聞こえてる？ねえ」

「ああ、ごめんね、おめでとう。

それで、そっちの暮らしはどうだい？

あそこのファミレスまた行こうね、なんてもう言えないね。」

君は笑って

「私は幸せよ。あなたはどう？」

「東京は案外住みにくいよ。

それからさ、いや、やっぱりやめとくよ。」

今となっては僕ら恋の結末を急ぎ過ぎていたんだ

心地好さそうな苦しい声

どんなチープなラブソングもオーケストラみたいに聞こえた

君枯れノスタルジック　戻れない日々を瞳に映した

僕は未だ赤い洋服を見つける度君の顔を思い出す

あの日のドラマのワンシーンみたいな

思い返せば

はにかんでしまうような台詞も振る舞いも

ガラクタなんだよな

あの日のリングも今はもう

ガラクタなんだよな

「私たちはきっと若かった。」

あの日の僕らをそんな言葉ではぐらかさないでよ

君のあれは偽物だったとでも言うのかい？

虚しくなるなあ

今となっても思い出せるよ 高速道路を降りて右

したり顔で笑う悪魔の前で誓った

あの日聞こえたオーケストラも今ではチープなラブソング

色んなものを聞いて　色んな出会いと別れをして

もしかしたら手をつないで抱き合って

きっと見慣れない顔で笑う他の知らない君になっていても

また必ず愛すだろう

なのに最後に見た君の顔も思い出せなくなる

君枯れノスタルジック　戻れない日々を瞳に映した

僕は未だ赤い洋服を見つける度君の顔を思い出せる

あの日のドラマのワンシーンみたいな

思い返せば

はにかんでしまうような

台詞も振る舞いも

ガラクタなんだよな

この言葉もメロディーも今はもう

ガラクタなんだよな

もう随分経ったなあ 君との日々は随分経ったなあ

二度と戻らないのかなあ　幸せの意味はそれだったんだ