Lyric

キャリーケースを持ち上げるには

ちょっと疲れたから

少し歩いてエレベーター乗って

向かうことにしよう

街は昼前 ビミョーな時間帯

ホームに人はまばら

だけどエレベーターは一つだけ

何人かが集まる

僕とベビーカーのお母さん

杖をついて歩くおばあちゃん

誰を優先するか お互いに思って

少し時間が止まる

そこに生まれた親切は

大したものじゃないかもしれない

だけど自分よりも少しだけ

人を思った瞬間だった

みんなが少し損をして

争いのない時間が生まれる

だとしたらそれでいい だとしたらそれでいい

親切の見える場所

エレベーターの中に2人しかいないときには

開けるボタンを押すまでもなく

すぐに降りればいいと思ってた

だけどボタンを押してくれて

「お先にどうぞ」と

そんな小さなコミュニケーション

どこか少し嬉しい

きっと効率的じゃなくても

正しい最短距離じゃなくても

心をのぞいてみたら

幸せへの最短距離になってるかも

本当は好かれたいとか

認められたいだけかもしれない

でもそれは誰も分からないから

深く考えなくていい

少し人を思うとき 争いのない時間になるなら

だったらもうそれでいい

だったらもうそれでいい

真実ではなくても

人の心にある 上を目指す気持ち

だけどそれと同じくらい偉大な

人を思う気持ち

そこに生まれた親切は

大したものじゃないかもしれない

だけど争いごともなく 幸せに出会えるなら

みんなが少し損をして

本当は損をしてないんじゃない

だとしたらそれでいい だとしたらそれでいい

真実ではなくても

親切の見える場所