

白昼の胃のなかで
靴音だけが咲いていた
誰もいない廊下は
やけに上品に腐っている
右を見て 左を見る
異常なしを指でなぞる
異常のないこの静けさが
いちばん深く壊れていた
巡回という名の円環を
午后の内臓で繰り返す
意味はとうに蒸発して
手順だけが香水みたいに残る
考えないのではなく
考えが透けてゆく
崩れない僕を
どこかできれいだと
思ってしまった
[Chorus]
虚無耐性
身につけた
僕はたぶん向いてしまった
誰もいない
この時間を
壊さず抱ける人間だ
意味のない
反復ほど
正確に愛せる気がした
空白さえ
職業へと
変えられるなら生きていける
人影のない駐車場
風だけが規律を守ってる
防犯カメラの黒い瞳
世界の欠伸を記録している
モニター越しの無音室
秒針だけが爪を立てる
何も起きない数時間が
妙に僕には馴染んでいく
退屈という名の薄い毒を
舌のうえで転がしながら
耐えているのではなくもう
飼いならしてることに気づく
誰かの熱に
溺れるよりも
無人の昼に
立つほうが向いてた
胸の奥の
騒音だけが
ようやく静かに
整列してゆく
虚無耐性
身につけた
僕はたぶん選ばれていた
何も起きぬ
この場所で
何も壊さず息をするため
同じ景色
同じ角度
同じ手順
その奥で
ようやく僕は
僕にだけ
似合う職務を見つけたんだ
劇的じゃない
称賛もない
花も拍手もいらなかった
ただ静かに
摩耗しない
この適性だけが残ればいい
誰もいない場所を守る
その“誰もいない”が好きだ
空っぽだから壊れにくい
僕も少し似ていたんだろう
虚無耐性
身につけて
僕はやっと腑に落ちてゆく
この白昼の
空洞に
居場所ができてゆく
意味のない
循環さえ
生きる型に
一生でも
できるだろう
僕はこの虚無に向いている
虚無耐性
獲得して
心は無人にならなかった
むしろまだ
かすかな熱
失くさぬままで立っている
白昼の胃のなかで
靴音だけが咲いていた
誰もいない廊下を
今日から僕は愛している
- Lyricist
HIROAKI SAMEJIMA
- Composer
HIROAKI SAMEJIMA
- Producer
HIROAKI SAMEJIMA
- Co-Producer
HIROAKI SAMEJIMA
- Mastering Engineer
HIROAKI SAMEJIMA
- Synthesizer
yadorigi

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Void Tolerance
yadorigi
"Nihilism Tolerance" is a song about finding a place that suits you, amidst deserted days and repetitive work.
Time when nothing happens, meaningless procedures, spaces that are too quiet.
Instead of simply viewing that emptiness as pain, embrace it, organize it, and transform it into a way of life.
This song depicts aptitude found in ordinary days and quiet self-affirmation.



