歌詞

街の声が夜に溶けて

浮かんだ花火が空を舞う

横目で盗み見たあなたが

焼き付いたままの

遠い夏

♪

砕けて散る　枝垂れ落ちる火

二つの影を作る

近づけば壊れそうで

交わらない二つの影

風に紛れ込んだ夏の匂いと

心に紛れ込んだ　あなたの笑顔が

淡くきらめく夜空に溶けて

心を奪うから

僕は怖くなってしまうんだ

夜を照らす　光の中で

静かに焼き付く夏の空

淡く爆ぜ散りゆく光に

背中を預けて

夜に咲け

♪

二人黙ったまま見上げてたこと

指先が少し触れてたこと

お互いに決して逸らさないこと

それでも握れなかったこと

鳴り止まないで

終わらないでいてほしい

同じ今を感じていられたこと

同じ思い出にしていたいから

街の影が　夜に溶けて

最後の花火が降り注ぐ

視線を奪われたあなたを

横目で覗いた

夜を駆ける　光の中で

目が合えば音は止み　世界が止まる

淡く爆ぜ散りゆく光に

背中を預けて

夜に咲け