天上よりあなづる数多の綺羅星
眼下に聳ゆる汚らしき群衆
崇めあはれがりていとど光を増す
手も及ばぬ程に眩しなり
煌めき集め尽くし
掌に溢るる星屑どもは
目を離しし隙に
残骸へとうつろひ果てき
念ぜば通ずる
念ぜば通ずる
念ぜば通ずる
念ぜば通ずる
念ぜば通ずる
念ぜば通ずる
何をぬかすや
この痴れ者どもが!
地べたに這ひつくばり
天上の月光仰ぎ見る
とく落ちね
呪ひの言の葉をひとりごつ
屑まうけ集めたり
それのほかに術のなき者どもは
これぞ至高の宝物と
嘯(うそぶ)くもの也
無数の流星降り注ぐ
都の落ちの雨あられ
そぅら見しためしか
ざまあみよ ざまあみよ
底辺の衆生ども
涙流し狂喜乱舞
消え入る様に願ひ
心の底より笑みあり
念ぜば通ずる
念ぜば通ずる
念ぜば通ずる
念ぜば通ずる
念ぜば通ずる
念ぜば通ずる
何をぬかすや
この痴れ者どもが!
人などものは
所詮救ひやうの無きもの
薄皮一枚はがさば
見られしものならぬぞ
誰に心得られずとも
かまひはせぬなり
所詮は戯言と
夢もあらましごとも歌ふべし
但し我に強要なせそ
歌へる汝も所詮
星屑の一つにすぎず
汝が天上より落つる日を
心より願へるぞ
流れ星がきらきらと
また一人
落命し絶句
恨み恨みるや
妬み嫉むや
間近に眺む
腹の奥底
臓腑の底より
見え隠れす
其れこそが
流星の残骸
すはおちき
またおちき
ところせくおちき
うれしな
すはおちき
またおちき
ところせくおちき
うれしな
なほなほ流れ星を
なほなほ誰かの悲劇を
さる願ひを持つ我も
さだめて誰かに願はるらむ
人を呪はば何とやら
我一人救はれやうなど
思ひたらぬなり
皆々燃え尽き屑となる
愛憎捻じれて
ふくよかなる温もり
恨み恨みられ
此れ堂々ありき
勝るる双丘は
余りにも気高く
母性溢るる御姿に
気後れするばかりなり
念じて通じし物は何か
そは身命に値すや
手に入れし宝玉は
かくも脆きものなり
それを守る料に
いづれ際の犠牲要りなるや
残りの世費やし
しかと案めされい
醜態をさらせ
痴態をさらせ
遠方よりきこゆ
負け犬の勝鬨
路傍の小石に
躓き様は
天上より零る
流星の残滓
とまらず
とめられず
あまたおちき
かなしな
とまらず
とめられず
あまたおちき
かなしな
- 作詞
Suicide methods
- 作曲
Suicide methods
蠱毒 の“流星の残骸”を
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