鋭く冷えた風が貫く寂寥は
答えの無い読解問題のように難解だ
水たまりを避けて駆ける小学生
横目に歩いた午後休みの下校
少し大人ぶって
真っ直ぐ歩いた
大きな制服は
いつか似合っていく
すり減ってしまった 履き慣れた靴 燈のチャイム
それさえ懐かしくなるなんて
私にはとても思えなかった
過去とか未来はきっとここには無くて
雪がただ降るこの街を今だと
吐き出す息は白く溶けてゆく
舞い散る雪が今
寂しさや焦燥の訳を
頬に落として気づいた
どうして馬鹿してふざけた友達と過ごす日々を
スクールバッグに付いた傷と重ねてしまうのだろう
走り出したバスが私を揺らしている
窓に映る顔は半透明だった
街は加速的に映り過ぎて行って
帰り道の意味を
知らないままだって気づいてしまったんだ
未来はきっとここには無くて雪がただ降るこの街を
黒板をなでるチョークの音が響く
校庭を眺めた朝
頬杖ついて
吐き出す息は
吐き出す息は
白く溶けてゆく
舞い散る雪が今
寂しさや焦燥の訳を
頬に落として気づいた
いつか笑える時が来る
そうして巡っていく
スクールバッグの傷はずっと消えないままでしょう
不器用なまま春になって
少しずつ大人になっていく
- 作詞
TakoyakiKZY
- 作曲
TakoyakiKZY
- プロデューサー
TakoyakiKZY
- ボーカル
凪葵
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忘れ雪
凪葵
アーティスト情報
凪葵
儚く憂いを帯びた透明感の中にも芯のある歌声を持ち合わせたバーチャルシンガー、凪葵。 2021年よりアバターを用いて活動を開始する。彼女の中に眠っていたもう一つの世界に関する記憶の断片をクリエイターと具現化していくことを目的として作品を公開している。 記憶の中に眠る凪葵が歩んだ物語を紡いでいきます。 楽曲提供 「CITIZEN」 Q&Q SmileSolar PR movie (腕時計) 「CHILLOUT」 PR movie (リラクゼーションドリンク)
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