歌詞

映画みたいなもんだと期待したんだ

あたしは

気付かずに目を伏せた

飲み干さずに残したティーカップ

揺れ映る姿は

霞んで届かずにさ

とまっていたタイマー

電池を変える気も起きないや

回る秒針に

落ちる影も

不貞腐れていた

赤めいた大嫌いな

心を透かした空

あぁ　ただ素直に

笑っていたい

ガラスの割れる音を

まだ

聞きたくはないからさ

覚えていた

覚えていた

忘れたくて

仕方ないことも

心の中

映すように

光っていく

街に溶けていた

でたらめな手紙を

書いていた

朝日が登る前に　あぁ

飲み切ってしまおう

ジャスミンの花が枯れる前にさ

君が言ったんだ

ここから出してあげるよと

迷い込んだ

今の方が心地よかったんだ

明け渡る大嫌いな

心をすかした空

あぁ　ただ素直に

笑っていたい

ガラスの割れる音を

もう

聞かれたくないからさ

覚えていて

覚えていて

忘れないと

結んだ言を

思い出して

思い出して

溶けるようだ

溶けるようだ

綺麗だった

綺麗だった

嘘ばかりの優しさが

包まれてく

包まれてく

黒く黒く柔く

目を背けてた

わかっていた

君が触れて

匂いがした

綺麗だった

綺麗だった

あの日見た見た

晴れ渡る大嫌いな

心をすかした空

あぁ　ただ素直に

笑っていたい

ガラスの割れる音を

まだ

聞かれたくないからさ

覚えていたい

覚えていたい

忘れたくて

仕方ないことも

心の中

映すように

光っていく

街に溶けていた