WHO LET ME IN?のジャケット写真

WHO LET ME IN?

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リリース日: 2026/09/18

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スペースな空気感を漂わせるアンビエントな広がりから、物語は静かに幕を開ける。
アーティスト、faieによる待望のセカンドアルバム『WHO LET ME IN?』が完成した。序盤のスペーシーな広がりから音楽はゆっくりと、じんわりと熱を帯び、「始まったな──」という確かな高揚感を生み出してゆく。そしていつしか、テクノの鋭利なビート、ダブステップの重厚な低音、そしてヒップホップのグルーヴが有機的に絡み合い、リスナーを底知れぬドープな音の深海へと容赦なく引きずり込んでいく。
さらに今作では、そのダークで濃密なアンダーグラウンドのうねりのなかへ、突如としてレゲエ特有の重層的なベースラインと圧倒的な揺らぎを持つ曲も入り、デジタルとアナログが交錯する鋭利な音像のなかに、ジャマイカのルーツを感じさせるディープでオーガニックな響きが混ざり合うことで、サウンドスケープの空間的な奥行きと体温はさらに一段階引き上げられる。ジャンルの越境はさらなる混沌と深化を見せ、リスナーの身体を容赦なく揺さぶり続ける。
忘れてはならないのは、faieが音楽を鳴らす理由はただ一つ、**「人を踊らせ、明日も生きたいと思わせること」**にある。
本作の真骨頂は、レゲエの持つ祈りと解放のバイブスをも飲み込み、ジャンルを軽やかに横断していく巧みな感情のグラデーションにある。濃密な狂気と揺らぎの labyrinth(迷宮)を潜り抜けた先、アルバムの終盤に差し掛かった第14曲「Take me back to that summer」では、久石譲の名曲「あの夏へ」をまさかのディープなテクノとして鮮烈にサンプリング。ノスタルジーと鋭利なビートが奇跡的な融和を果たし、聴き手の胸と身体を強く揺さぶる。
扉を開けてしまった者だけが体験できる、現実と虚構が曖昧になる音のトリップ。
その旅の果て、ラストトラック「And then I let go」が描き出すのは、終わりではなく、引き続き続いていく人生のその先へと、静かに、そして確実に次へ繋がっていく時間だった。

アーティスト情報

S.C.U.N production