Lyric

最初はまるで　蕩けるチョコレート

言葉も視線も　甘くてしょうがなかった

笑い過ぎて　頬が痛いほど

「これって運命？」なんて　言ってたね

だけど気づけば　少しずつ

甘さが当たり前になって

カカオの渋みばかり　気にしてた

だけど今　理解ったよ

香りも　苦味も　全部で君なんだ

甘いだけじゃ　届かない愛がある

味わい直した　この恋の深さ

口溶けは君のせい

ケンカの夜は　固まったままのガナッシュ

素直になれず　冷蔵庫みたいな距離

だけど朝の空気に　ふっと溶け出す

「おはよう」の声が　何より美味しい

一緒に越えてきた　苦い日々

それも全部　隠し味だったんだね

齧った瞬間　広がる記憶

ビターの奥に　重なる優しさ

甘さだけじゃ　描けない未来がある

二人で練り上げた　本当の温もり

口溶けは君のせい

焦げそうな時も　あったけど

焼き直さなくて　良かったよね

少しずつ重ねたこの日々が

まるでミルクの層みたいに優しい

蕩けてく　今この瞬間

初めて出会った頃より甘い

カカオのように深くて愛しい

ずっとずっと噛みしめたい

この口溶けは君のせい

君といる味が　一番好きだよ

ほろ苦いって、こんなに幸せ