

目覚まし三回止めて 布団に沈んだまま
天井のシミを 今日もなんとなく数えてる
ポットの湯気が 部屋に薄く広がって
コーヒーの苦さだけが 僕を現実に戻す
靴下片方 どこいったんだろ
この小さな混乱さえ 朝の一部になって
余裕がある日は笑えるのに
余裕ない日は 自己否定がすぐ顔を出す
エレベーターの鏡 目が死んでて
「昨日よりマシやろ」って自分に突っ込む
階段を降りきる前で ため息ひとつ
胸の奥の重さだけ やたら正直だ
大丈夫って 言い切れない朝でも
“大丈夫っぽく”歩くための靴を履く
コンビニの明かりが 僕の午前を照らして
おにぎり選ぶだけで救われる日もある
些細なことで沈むけど
同じくらい些細なことで浮かび上がれる
この生活の波に揺れながら
それでも僕は今日をちゃんと続けてる
満員電車の圧に押されても
イヤホンの音だけは 僕の味方でいてくれる
SNSの海で名前が沈んでも
現実の道は ちゃんと足で踏みしめてる
会社の蛍光灯 白すぎて
影ばっかり深くなる午後のデスク
「今日も頼むわ」って軽く言われても
心の体力は そんなに軽くねぇよって思う
昼の唐揚げ弁当 冷めてても
最初の一口だけは 僕を褒めてくれる
タスクの山に埋もれそうな時でも
机の端の付箋が「いける」って小さく頷く
無理に“大丈夫”なんて言わなくていい
それでも小さな光を拾い集めて進む
スーパーの袋が揺れる帰り道で
今日の僕は 昨日よりひとつ分強かった
生活の波にさらわれながらも
完全に沈むことだけはしない
水の底でも呼吸ができるように
少しずつ 浮かび方を覚えていく
大丈夫って 言い切れない朝でも
“大丈夫っぽく”歩くための靴を履く
コンビニの明かりが 僕の午前を照らして
おにぎり選ぶだけで救われる日もある
些細なことで沈むけど
同じくらい些細なことで浮かび上がれる
この生活の波に揺れながら
それでも僕は今日をちゃんと続けてる
- 作詞者
水乃余韻
- 作曲者
水乃余韻
- プロデューサー
水乃余韻
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水乃余韻
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水乃余韻
- プログラミング
水乃余韻

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- 1
Ripple After You
水乃余韻
- ⚫︎
波間で
水乃余韻
- 3
影を連れて
水乃余韻
- 4
夜の息
水乃余韻
- 5
透明な理由
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- 6
底で息をする
水乃余韻
- 7
希望の座標
水乃余韻
- 8
夢の手ざわり
水乃余韻
- 9
世界の端
水乃余韻



