

「ねぇ、これから私たち、どんな未来を紡いでいくの?」
「難しい言葉を使ううちは分かんないね」
「そうだね、ごめんね。週末はなにしよう?」
「じゃあ仕事だからさ、決めておいてよ」
交わす言葉が雑になっても関係の名前は変わらないまま
「褪せないならいいじゃんか、そのままにしておこうよ」
わかってないね
あなたの中では大人しくって良い子でしょ
泣いて 凪いで 鳴き止んだ夜に
膝を抱えて嗤ってるの
あなたの中では繋がり合った端正な恋模様、
私が紡いできたの
難しいから分かんないよね
ねぇ、赦し合って、恥じらい合って
そんな関係をこれからも
解り合えていた二人は
どこへ消えたの?
余す言葉 傷み荷って
噛んだ爪の先は伸びきっていた
「枯れないならいいじゃんか」
そのままなら、まだ奇麗なままね?
わかってないね
あなたの中では大人しくって良い子でしょ
泣いて 凪いで どれだけの夜に
独りを知ればいいんだろう
あなたの中では大切にしたかったこの恋はもう、
寂しかった、それだけなの
あぁ、もうわかんないな
繋ぐ言葉が束になっていく
ただ「綺麗だね」と微笑むあなた
いつか大切だと思えなくなる?
初めからそうじゃなければ
期待しないのに
私の中では枯れ落ちていく小蕾の
「泣いてないで」
零した涙を優しく拾うあなたが
あなたの中ではあの日のままの淡青な恋模様、
私が汚していたの?
あなたの中では信頼に似た毎日は恋のよう、
「難しくて、ごめんね」
ねぇ。
- 作詞者
高嶺 理想
- 作曲者
高嶺 理想
- ミキシングエンジニア
蒼井
- マスタリングエンジニア
蒼井
- ギター
niwaca
- ピアノ
Yuzzu

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- ⚫︎
fake flower
高嶺 理想
学生時代から小説の執筆に興味を持ち始め、自分で作った物語を写真で表現する事に熱中した。2023年、写真作家として自身初の個展「A面/B面」を開催。現在も様々なアーティストに写真作品提供を行いながら、小説の執筆では2022年にサブスクリプションサービス「ものがたり珈琲」への小説寄稿で小説家として初の実績を獲得した。2024年10月より自身の表現の幅を広げる目的で音楽活動を開始し、1年が経った2025年10月27日、自身初の配信楽曲となる1st single「fake flower」のリリースを発表。