トラックリスト

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張り詰めた空気に伸びる一本の細い蜘蛛の糸。
雲間から差し込む一筋の薄い光に希望を抱いて、その天に向かう糸を辿り昇ってゆく。
近づいては遠退く心のざわめきと葛藤を振り払い、雲を抜け、やがて行き着いたのは、静けさと安らぎが広がる天上の世界だった。

ボウイング、2&3フィンガー、ハーモニクス、フラジオレット、弦を弓や手で叩くなど、様々な演奏法を用いたアップライトベースの自由な演奏に、レア楽器・アレイムビラの音色と天女のようなピアノが幻想的に絡み合う。
細かな日常音や独特のリズムを刻むカットアップが、まるで抽象画のような個性的なサウンドを彩る。

ベーシスト兼ピアニストのミムラシンゴと、アレイムビラ奏者兼打楽器奏者である北 航平のプレイヤーとしての持ち味が存分に味わえる、インプロビゼーション的要素を含んだ繊細な一曲。
タイトルは、曲から想起される物語が日本の著名な小説家・芥川龍之介の作品『蜘蛛の糸』と重なったことから名付けられた。
スリリングな冒頭から、全身の力が離脱していくような柔らかな開放感のエンディングまでをぜひ楽しんで欲しい。

“coconoe(ココノエ)”は異ジャンルの3人が織りなす、日本のアンビエントポップユニット。
京都と神戸のプライベートスタジオを音が行き来し、色を塗り重ねるように作品を仕上げていくのが彼らのスタイル。
トラックメーカーのひとりはミュージシャンからも支持されるエレクトロニカ・アンビエントの北航平。
世界でも珍しいレア楽器アレイムビラ奏者であり、プロドラマーとしての卓越したリズムセンスや叙情的なメロディも併せ持つ。
もう一人のトラックメイカーは、美しさと儚さの同居するピアノとメロディが特徴であるポストクラシカルのミムラシンゴ。
スケールの大きなアレンジによる映像的かつ芸術的な表現力が高い評価を受ける。
ボーカル・作詞・タイトルは、情景の浮かぶ歌詞と心揺さぶる声に定評のあるポップスシンガーの高山奈帆子。
オーディションで6800組の中から選ばれ特別賞を受賞、その後メジャーデビューしアニメソングでも活躍。
その3人の個性と、グラスやドアの音などの生活音や自然の音も「音のカケラ」として音楽に織りこんでゆくことが”coconoe”の特徴となっている。

過去プレイリストイン

蜘蛛の糸

Spotify • Ambient Japan • 2022年4月1日

アーティスト情報

  • coconoe

    『coconoe』の由来は日本語の『九重』、もう一つの読み方は『個々の絵』。 「個々に描く絵が、幾重にもかさなって、ひとつの音と世界になっていく」という両方の意味を込めた命名のとおり、メンバーそれぞれの持ち味が絶妙に溶け合い、他に類を見ないアンビエントポップアートともいうべき新ジャンルを確立している。 – 高山 奈帆子 takayama naoko - ボーカル・作詞・打楽器小物・美術・映像・アートワーク・衣装・演出などを担当。 ドジでのろまで破天荒。 京都在住の歌手、作詞家。 小さい頃から映画好きで、そのサウンドトラックから洋楽に興味を持ち、POPS・R&B・JAZZなど様々な音楽に影響を受け、感情と音楽と情景の繋がりを表現するアーティスト。 2006年にボーカル・ピアノユニット“Fonogenico(フォノジェニコ)”でBMG JAPAN(現SonyMusic)よりメジャーデビュー。 2010年にソロ・プロジェクト”カルネイロ”でPOLYSTAR RECORDSより再度メジャーデビューし、洗練されたバックトラックに、情景の浮かぶ歌詞、柔らかくも力強い”歌モノサウンド”が高い評価を得る。これまでに前デュオ・ソロ合わせてオリジナルCD6枚をリリースし、番組エンディングテーマなど様々なタイアップに起用される。 高山 奈帆子 公式ウェブサイト : carne-iro.com – 北 航平 kita kouhei - 作曲・編曲・パーカッション全般・アレイムビラ・カリンバ・映像・アートワークなどを担当。 強迫神経症気味のマイペースなB型猫廃人。 京都出身在住の音楽家、打楽器奏者。 幼少の頃より親しんだピアノ、長年スタジオミュージシャンとして培った打楽器の技術、常に一緒に過ごしてきた絵画の美的感性を駆使し、類い稀な才能の音楽的センスと卓越したリズムメイキングにより唯一無二の音風景を創造するアーティスト。 2015年に1stアルバム『endless cycle of rebirth(輪廻)』、2016年に2ndアルバム『akashic records(アカシックレコード)』をNATURE BLISSグループのLANTERNレーベルより、ヨーロッパ・北アメリカ・南アメリカ・アジア圏など世界10カ国以上でリリース。 2017年に3rdアルバム『Imbalance Order And World(不均衡の秩序と世界)』、2018年に4th『Head Towards The Horizon Of Sandy Sea(砂の海の水平線へ向かう)』を電子音楽の名門PROGRESSIVE FOrMよりリリース。 北 航平 公式ウェブサイト : kita-kouhei.net – ミムラシンゴ shingo mimura - 作曲・編曲・ピアノ・アップライトベース・エレクトリックベースなどを担当。 真面目で少々堅物な心優しい大型草食動物。 神戸出身在住の音楽家、ベース・ピアノ奏者。 音楽専門学校を特待生で卒業、在学中より関西を中心にセッションベーシストとして数多くのミュージシャン等とセッションを重ね、その後演劇、広告映像作品への楽曲提供、プロデュース業、音楽監督などマルチな才能を発揮し、印象的なメロディとスケールの大きなアレンジによる映像的な描写の楽曲制作を特徴とするアーティスト。 2018年に、集大成であり自身名義としては初となる荘厳なる1stフルアルバム『Heart Sky Door(空のすきまに扉はひらく)』を電子音楽の名門PROGRESSIVE FOrMよりリリース。 ミムラ シンゴ 公式ウェブサイト : shingo-mimura.com

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