夕景に街は茜色に沈んで
今日だって僕ら何もしないまま
本当は夢の一つや二つあって
そうだって僕ら胸に仕舞うまま
街の灯が寂しく灯った
僕らの夏の終りが迫った
伸びていく影に灰が差していた
「僕らあの場所に駆け出さなくちゃ。」
「夜空に大きく花が咲く前に。」
「風鈴が鳴っている。」
ただ空を跨いだ夕の風一つ
描いた夢すら消せないまま
まだ夜を待っている
あの花を待っている
夕景に蝉はどこか哀しく鳴いて
想像は僕の上を飛び越えて
道の向こうで何かが光った
「笑っちゃうね。」
と君がはにかんだ
照り付ける夕に目が眩んでいた
「今なら何かができる気がして。」
「歌を唄おうよ、夜空の鳴る方へ。」
「あの夏が待っている、きっと。」
揺蕩う茜を呑んだ藍に花が咲く
抱いた夢すら透かしたまま
ただ夕に立っている
夏空に手を伸ばす
- 作詞
naruno
- 作曲
naruno
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夕に風鈴
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