

夜の輪郭がほどけて
街は静かに色を変える
閉じたままの心でも
朝は何も問わずに来る
迷いの数だけ
空は広がって
立ち止まる理由も
風に溶けていく
それでも夜は明ける
雲を越えて 光へ
失くしたものすべて
羽に変えて
それでも夜は明ける
痛みさえ抱いたまま
この世界を
もう一度 信じてみる
名前のない願いでも
胸の奥で確かに揺れて
答えを探すより
今を生きることを選んだ
壊れそうなほど
遠くを見て
それでも足は
前を向いていた
それでも夜は明ける
境界線を越えて
涙の跡さえ
空に溶ける
それでも夜は明ける
終わりじゃないと
この鼓動が
今 歌っている
もしもこの声が
届かなくても
夜明けはきっと
ここにある
それでも夜は明ける
何度でも 何度でも
闇の向こうで
光は待っている
それでも夜は明ける
静かに 確かに
この世界は
始まり続けてる
- 作詞者
灰の距離
- 作曲者
灰の距離
- プロデューサー
灰の距離
- ギター
灰の距離
- ベースギター
灰の距離
- ドラム
灰の距離
- ボーカル
灰の距離

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それでも夜は明ける (オリジナルver)
灰の距離
長い夜の終わりに、静かに差し込む光のようなロック・アンセム。
美しく広がるメジャーキーのメロディと、
空へと抜けていくハイトーンボーカルが、
迷いの先にある「始まり」を鮮やかに描き出す。
重なり合うギターとストリングスは、
痛みや躊躇を包み込みながらも、確かな前進を与えてくれる。
絶望を叫ぶのではなく、
それでも信じて歩き出す意志を、凛とした光で照らす一曲。
「それでも夜は明ける」は、
終わりではなく“夜明け”にアルバムを置いていくための、
希望と再生を宿したラストトラックである。
アーティスト情報
灰の距離
灰の距離は、佐藤怜(Vo/Gt)、森川蓮(Ba)、美咲(Dr)による日本の3ピース・ロックバンド。 冷えた都市の空気と内側に残る熱をテーマに、乾いたギターとタイトなリズムで焦燥と静寂を鳴らす。 そのサウンドは、NUMBER GIRLやFUZZY CONTROLに通じる衝動性と、現代的な無機質さを併せ持つ。 「燃え尽きる前の光」を描くように、灰の温度を測るように、彼らの音は常にギリギリのところで生きている。
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