mermaid (feat. 灰野薊乃)のジャケット写真

mermaid (feat. 灰野薊乃)

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この歌詞は、「自己犠牲を美しいものとして語る物語」への違和感を、かなり鋭く言語化しています。人魚姫はここで純愛の象徴ではなく、愛のために自分を削り、ついには消えていく構図のメタファーです。話者はそれをただ否定するのでなく、「まぶしすぎて」「少しだけ怒っている」と揺れながら見つめている。この揺れが良いです。後半の「膨らんだ布団」「厚化粧の朝」「ほどけない髪」は、現実の身体感覚を持ち込み、観念だったテーマを急に生活へ引きずり下ろす。だから最後の「髪を撫でてよ」は甘えではなく、生きてここにいる身体から出た切実な要求になる。理想化された犠牲より、傷つきながらも消えない生の側に立とうとする歌です。

アーティスト情報

  • 澄(すみ・Sumi)は、2026年4月から音楽活動を始めた日本のシンガーソングライター。自作の詞と曲で、一貫して「うつろうもの」を描き続けている。 作家性の核は、「平易な日常語で、精密な言葉選びと構造的驚きにより感情的深度を実現する」こと。特別な語を使わず、誰もが知る言葉で書きながら、その配置と構造によって深い余韻を残す。「うら」「きのうとかあした」「ふわり」「ひらひら」等、擬態語や古語を現代語に溶かし込む独自の言語指紋を持つ。 2026年4月にファーストシングル「風」、同月に「petrichor」「microbit」をリリース。5月から6月にかけて「butterfly」「ブーケ」「maria age」の4連打、続いて「ペトリコール」「想」「comet」「夏」の第2章を週次リリースで展開予定。各曲が単体で完結しながら、4曲で一つの物語弧を描く連作構造を採用している。 音楽的にはジャンルに固執せず、電子音楽からアコースティック弾き語り、世界音楽的な試みまでを自由に横断する。だが根底には一貫して、うつろいと静けさを巡る美学がある。J-POPの多弁さに対するアンチテーゼとして、「余白」を主要素として設計している。 リリース直後から海外リスナーにも届き始めており、TikTok等SNS経由で日本語話者以外の聴き手にも自然拡散が生まれている。 「表裏なく、うつろう」——澄の楽曲は、多くを語らないことで、多くを届けようとしている。

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