歌詞

静寂が時を止めて

凍りつく空に君を思う

途切れた願いが星をなぞる

もう一度名を呼びたい

あの日の空　覚えてる

差し出した手を誰も掴めなかった

希望の影が足元で揺れて

未来さえも見失っていた

君の声が遠く滲む

見えない道をひとりで歩いた

夜明けを信じる強さをくれた

あの笑顔がまだ胸にいる

失うたびに痛みが増して

それでも心は君を呼んでた

越えてゆけ　この果てまで

崩れた夢の中でも

立ち上がるたび光が差す

もう一度　飛べる気がした

過去の残響が風に溶けて

祈りは音になり空を巡る

見えない涙が頬を伝い

「もういいよ」と風が囁く

終わりじゃないと信じられる

心の奥に君の声がある

願いを砕く波が押し寄せても

沈まぬ心がまだ燃えている

どんな夜も越えてきた

ただ君に届くために

運命が引き裂いても

想いは形を変えて続く

駆け抜けろ　終わりのない空

君と見た夢を抱いて

この声が届くなら

たとえ世界が変わっても

雲の裂け目に光が降りる

遠い過去がいまを照らす

君のいない世界で

答えを探し続けていた

でも気づいたんだ　孤独の先に

赦しの種が芽吹いていた

忘れない交わした約束

「生きろ」と微笑んだ　その声

時を越えて届いている

心に咲く君の名の花

越えてゆけ　この空の向こう

終わりを超えた物語

壊れた羽で夢を抱いて

運命さえ今を許した

君が残した旋律が

私を導いている

歩き出す新しい空へ

涙が道を描いていく

振り返ればあの光が

笑っていた“また会える”と

風の中に君の声が響く

それが未来への祈り